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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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「たでぇまぁ~」

頼まれていた品物を脇に置き、モソモソとブーツを脱ぐ。

ってか面倒臭ぇな、コレ。
誰がこんなの選んだんだ?
もうちょっと便利性を重視しとこうよ。
なんで脱ぐだけでこんなに時間かかるんだって話だよ、本当?
出掛ける時もさぁ、もういっその事外に行くの止めようか?って
思っちゃうからね、実際。

「あぁ、て事は寧ろ外に出ず、家でダラダラしてろって
事なのかね、コレ」

ならしゃ~ねぇわな。うん、と納得して頷いていたら、
ポコリと軽い衝撃が頭にきた。

あまり痛くはないが、つい手をあててしまう。
その格好で振り向けば、何故だか呆れ顔の新八が仁王立ちしていた。

「何妙な証明してんですか、アンタ」

「いやいや、妙なじゃねぇよ?
これはある意味真理だ」

「怠け者の心理ですよ。
それよりも頼んでおいたもの、買ってきてくれました?」

新八に言われ、座り込んだまま買ってきた物を手渡す。
するとほっこり笑われて、有難うと言われてしまった。

うん、面倒でも行ってよかった。
この笑顔の為なら、ブーツの面倒さなんて屁でもねぇ。
屁でもねぇけど・・・やっぱ面倒臭ぇなぁ、おい。

渡したものを手に、台所へと引っ込んでいく新八を余所に、
俺は再びダーツとの格闘に望んだ。

そしてやっと脱げたブーツをポイポイとそこら辺に放り投げる。
・・・が、直ぐに我に返り、きちんと並べなおした。
場所は勿論新八の草履の隣だ。

幾ら面倒臭いブーツでも、俺の一部だ。
なら新八の隣に居るのが当然だろう、うん。

ちなみに神楽の靴の定位置は新八を挟んだ向こうだ。
今はないが、帰って来たらきちんとソコに並ぶのだろう。

まさに仲良し坂田家。
ヤバイほど完璧な光景だ。

目の前の光景にうんうんと満足し、腰を上げようとした所で
ふと、ある事に気付いた。

・・・ってかちっちゃくね?

上げようとした腰を再び降ろし、しゃがみ込んだ状態で
並んだ靴を見てみる。

神楽のもそうだが、新八の草履も結構ちっちゃい。
や、俺のブーツがでか過ぎるってのもあるけどね?
でも・・・うん、ちっちぇえな。

それはもう、思わず手にして
愛でたいぐらいの勢いだ。

・・・や、流石にしないけどね。
我慢出来る子だから、銀さん。

そして、そう言えば・・・とふと思う。

こんなちっちゃい草履で、新八は足を痛めたりしないのだろうか・・・と。
と言うか、そもそもそんなちっちゃい足で、歩いていても
平気なんだろうか。

考えてみれば、新八はよく外を歩く。
それは買出しだったり、仕事だったり、ここに来る為だったり
するが、そんなに歩いても大丈夫なんだろうか。

こんなにちっちゃい足してるのに。

そう言えば以前、新八は足の骨を折ってしまった事があったっけ。
あれはやはり無理してるからではないのか?
もしかして、今日俺に買い物を頼んだのも、それが原因か?

だって、こんなにちっちゃい足をしているのだ。

俺は慌てて新八の居る台所へと向った。

 

 


「新八っ!」

台所に入るなり呼び掛けると、びっくりした表情の新八が
こちらを振り返った。

「え?どうしたんですか、銀さん」

そう聞かれるが、今は無視だ。
それよりも早く確かめなければ・・・と、俺は中へとズカズカ入り、
新八の足元へと膝を着いた。

そして新八のちっちゃい足を掴むと、そのまま立てている自分の
膝の上へと引き寄せる。

バランスを崩しかけた新八が、慌てたように何か言っているが
それも無視だ。

がっちり掴んだまま、目の前にあるちっちゃい足をじっと見詰める。

・・・うん、怪我とかはしてねぇな。
ちっちぇけど。
ってか本当、ちっちぇえなぁ、おい。

自分のものとは全く違う、白い足袋に包まれた足をそっと撫でる。

全く、こんなちっちゃくてよくあんなに動けるもんだ。
寧ろ、よく普通に立っていられるもんだ。
足だってこんなに細いのに・・・って本当、細いな、おい。
これはアレか?こんだけ細いからこそ、こんなちっちゃくても
支える事が出来てるのか?
・・・って、あ。動いた。
今、ピョコンって動いたよ、指。
うわ~、本当に動くんだな、コレ。
きっと指もちっちぇえんだろうなぁ。
それがこう・・・ピョコピョコ動いて?
・・・なんか不思議だ、うん。
ちっちぇえ癖に、俺と同じように動くのが本当不思議だ。
あぁ、それにしても・・・


「あの・・・銀さん?何して・・・」

黙ってひたすら足を見詰めている俺を不思議に思ったのか、
頭上からおずおずとした声がかかる。

それに、俺は足から目を離さないまま答えた。

うん、何もねぇけどさ。







「ちょっと舐めても良い?コレ」











基本、我慢出来る子な銀さんだが、流石に
目の前にこんな可愛いのがあったら
我慢も出来ねぇ。

だが、一応礼儀として聞いてみたら、目の前のちっちぇえ足が
ものっそく凄まじい勢いで顔面へとやってきた。

どうやらこのちっちぇえ足は、スピード重視な設定になっているらしい。
おまけに想像よりも、かなり頑丈なようだ。

あぁ、でもやっぱちっちぇえのな。

顔面に感じた足の感触に、そんな事をしみじみと思った。

 

 


ちなみに、その後暫くの間、そのちっちぇ足は俺の
傍には寄ってこなくなった。
どうやら危険回避能力も兼ね備えているらしい。

・・・・・・・・・・・・ちっ!

*******************
某様と盛り上がったちっちゃい新ちゃん話。
 

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