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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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「相変わらず仲が良いね~、お二人さん」

買い物の帰り道、ばったり会った長谷川さんにしみじみと
そう呟かれた。

・・・いや、確か今、僕結構な勢いで銀さんに
突っ込み入れてましたよね?
って言うか突っ込みという名の小言言ってましたよね?
銀さんも負けじとそれに言い返してましたよね?

つうか大の大人が子供相手に屁理屈ばかり並び立てるってのも
どうかと思いますけどね。
あぁ、その前に子供にお小言言われるってのを
どうにかした方がいいとは思いますけど。

で、それのどこら辺が仲良し?

そんな僕の疑問が判ったのか、長谷川さんは苦笑を
浮かべつつ、それそれ。と僕と銀さんの間を指差した。


そこには、確りと繋がれている僕と銀さんの手が
あったりしますが、
それが何か?

 



 

 


・・・まぁ言いたい事は判る訳で。
でもこれにはちゃんとした理由がある訳で。

だが、それを言う前に長谷川さんは去って行ってしまった。
なんでも、本日リニューアルオープンするパチンコ屋が
あるらしい。

お陰で僕はまた、銀さんの手を離すタイミングを
逃してしまったのだけれど。

そう、今のパチンコといい、この甘味大好き人間にとって、
街中と言うのは誘惑の嵐だ。

コンビニに喫茶店。甘味所にスーパーにファミレス。
おまけにパチンコときたもんだ。

ちょっとでも目を離すと、ふらふらとその誘惑に乗ってしまうのが
ここに居る銀さんだ。
なので何処にも行かないよう、僕が手を繋いで捕まえているのだけれど・・・

今も長谷川さんの言葉に、名残惜しそうに・・・と言うより
呪い殺しそうな勢いでその姿を見送っている
銀さんを確りと捕まえながら、ふとある事へと思い至った。

「えっと・・・やっぱり恥ずかしかったりしますか?」

考えて見れば、いい年した男同士で手を繋いでいるのだ。
僕としては、財布の中身・・・いやいや違う、銀さんの体を
心配しての捕獲体勢
なのだけれど、冷静に考えて見れば
ちょっと・・・と言うかかなり恥ずかしい状態だろう。

少なくとも、今みたいに冷やかされる程度には。

だが、銀さんはきょとりと不思議そうな顔をして

「何が?」

と答えてきた。

「いや、何がって・・・この状況ですよ、この」

そう言って繋いでいる手を上げて見れば、あぁ。と頷き、
視線を上に上げてコクリと小首を傾げた。

「俺は別になぁ・・・っつうかこれで当たり前って言うか
・・・慣れたって感じか?」

慣れた?銀さんの言葉に、今度は僕が小首を傾げた。

・・・そう言えば、僕もそんなに抵抗はないかな。

でも、何でだろう・・・と考えてみた。

別に、そう頻繁に銀さんと街中を歩いている訳じゃないんだけど・・・

そこまで考え、そう言えば銀さんと手を繋ぐのって
街中だけじゃなかったと言う事を思い出した。


まず、朝寝ぼけてふらふらと動く銀さんを、よく手を繋いで
移動してあげたりするし、こっそり台所で冷蔵庫を
開けようとしているのを捕獲したりしている。

後、酔って帰って来た銀さんを迎えに行く時も、帰りは
手を繋いで歩いてるし、帰って来てもまともに歩けないから
布団まで手を引いていってあげる。

他にも怖いテレビを見た後とかだと、手を繋いで眠るし、
新聞とか読んでる時にちょっかい掛けてくるのを
捕まえて大人しくさせてたりもする。


・・・あれ?これって何て言う介護状態?


なんて疑問も浮かんだが、ちゃんと捕まえてないと
不安で仕方が無い訳で。

そう思っていると、不意に繋いだ手にギュッと
力を入れられた。
顔を上げれば、至って普通の顔をした銀さんが
軽く上げた繋いだ手を、ヒラヒラと揺すった。

「ま、いいんじゃね?そんな気にするもんでもねぇだろ」

「・・・ですかね。まぁ僕も慣れちゃいましたし」

と言うか、あれだけ日常的に繋いでいれば、イヤでも慣れるだろう。
そう言うと銀さんは何故か満足気に数回頷いた。

「だろ?それよりも早く帰ろうぜ。
パチンコ台が俺を待ってんだからよ」

「待ってるのは赤貧生活ですよ。
ってか行かせるか、コノヤロー」

絶対離しませんからね!
そう言うと、銀さんは そりゃねぇぜ、ぱっつぁん と嫌そうに
声をあげたんだけど・・・




ちょっとだけ嬉しそうに見えたのは、僕の気のせいですかね?

**********
計算高い男・坂田です。

拍手[22回]

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がっつり行ってきました、映画!
もうね、本編のカッコ良さは勿論の事、

映画でもあのままのテンションって事に万歳(笑)

そして新八のグッズの無さに完敗(号泣)






以下、拍手お返事


狸御殿様

いつも有難いお言葉の数々、本当に有難うございます~v
ヌクヌク二度寝は天国ですよね!
そしてそれ以上に、銀さんの居るあの場所が天国ですよ~vvv
きっとあの後叩き起こされても、それはそれで幸せなんですよ、えぇ。
この幸福度なら、きっとそんな弱気は軽く吹っ飛ばしてくれますね(笑)
と言うかそう言われて読み返した所、それもありかっ!?
と新たな領域に目覚めてしまいそうでした(笑)
今は、春なのでうっかりしまくってますが(え?)、その内そんなお話も
書けたらいいな~、なんて思ってますv
・・・弱銀もありですかね?(コラ)


他、拍手パチパチして頂き有難うございましたv

拍手[3回]




ふっと浮上した意識の中、心地よい音が耳へと流れ込んできた。

・・・あぁ、雨振ってんのか。

ぼんやりと目を開ければ、部屋の中は薄暗く、けれど
夜とは違う暗さで、今がもう朝だと言う事を告げていた。

そのままボーッとしていると、再び睡魔が襲ってきて
俺はごろりと寝返りを打った。

暖かくなったと言っても、まだ朝方は肌寒い。
そんな中の布団はまさに天国だ。

おまけにしとしとと程よい音量の雨音。

迫ってくる睡魔に抗いもせず、俺はゆっくりと瞼を
閉じていった。

・・・っつうか何で雨音ってこんなに眠りを誘うかね。

ぼんやりとしてきた意識の中、そんな事をふと考える。

静かな方が眠るにはいいだろうに、何故だか雨音と言うのは
子守唄の様に心地良い。

そういや昔っからそうだったっけ。
・・・まぁそん時はこな暖かい布団に包まっていなかったが。

それでも、やっぱり雨の降る夜は何時もより
寝心地が良かった気がする。

しとしとと降る雨音が、とても耳に心地よくて・・・

あぁ、幸せだな~。なんて眠る寸前の頭で考え、
あれ?と一瞬思考が止まる。

ってか昔もこんなに幸せな感じしてたっけ?

突然沸いた思わぬ疑問に、少しだけ睡魔が遠ざかる。

確かに昔も心地よいとは思ってた。
まるで子守唄のようだとは思ってた。

だが、幸せだな~なんて事は思ってたか?

自分の今の気分を不思議に思い、布団の中をごそごそと動いて
暫し考える。

・・・暖ぇ布団のせいか?それとも足を伸ばして
横になれてる事に対してか?

色々と考えてみるが、どうにも納得がいかない。

この幸せな気分は一体なんでだ?

一人、布団の中で悶々と考えていると、不意に雨音しか
入ってこなかった耳に、違う音が入ってくる。

これは・・・洗濯機の音か?

低く、床を揺するように響いてくる音に少しだけ耳を澄ます。
すると、続いて入ってくる、パタパタと歩く軽い足音。

あぁ、新八がもう来てんのか。
っつうか雨の日でも洗濯すんのかよ。
部屋干しはそんなに好きじゃねぇって言ってたのに。
・・・あ、それ以上に洗濯が溜まるのが許せねぇって言ってたっけ。

以前、新八が休みの日に洗濯をせずに居た時の事を
思い出し、ブルリと体が震えた。

まさか洗濯の為に命の選択を迫られるとは思ってなかった。
怖い、オカン新八、怖い。

思い出した恐怖に身を震わせていると、
新八の足音にもう一つ、音が加わってくる。


『新八~、顔洗ってきたネ~』

『はいはい・・・って神楽ちゃん、前髪びしょ濡れじゃない。
どんな洗い方したのさ』

『序に寝癖も直せる画期的な洗い方ヨ』

『あ~、もうこんなに濡れて。寝癖は後で直してあげるから
ちゃんと拭いてきて』

『序に髪の毛も縛るヨロシ』

『はいはい。あ、序に定春にご飯上げてくれる?』

『了解ネ。いくよ定春』


神楽の言葉と共に、今度はノシノシと重い足音が加わる。
それと、食器が重なり合う音。

どうやら新八は朝食の準備をしているらしい。


耳を澄ませば澄ませるほど、加わっていく音達。

それが酷く心地よくて、幸せで。

 


 


あぁ・・・・これか。

雨音よりも、布団よりも。

俺を心地よく、暖かく幸せにしてくれる音の正体は。

 

 

 

 



 

 


緩む頬をそのままに、俺は幸せな音に包まれて
今度こそ素直に睡魔の誘いへと落ちていった。

 

********
この後、幸せの原因に叩き起こされます。

拍手[24回]


 

「いや~、春ですねィ。
全く、眠くなって仕方ねぇや」

「や、春とか関係なく何時でも漏れなく眠いですよね、アンタ。
ってか寝てますよね、そこ等辺で」

ま、気持ちは判りますけど。沖田の言葉に、新八がのんびりと
お茶を啜りながら答える。

久しぶりに晴れた空の下、新八と沖田は志村家の縁側で
既に半分ほど散りかけた桜を眺めていた。

それを見ながら、新八はふと、今年は寒さが続いたり、
天気が悪かったりでお花見をしなかったな・・・なんて思う。

「・・・そういやぁ今年は花見、しなかったなァ」

どうやら沖田も同じような事を考えていたらしく、
団子を食べながらポツリと呟いた。

「あれ?沖田さん達もしなかったんですか?」

なんかそう言う行事はきっちりやってそうなのに・・・そう思い
新八が問い掛けると、沖田は深々と溜息を吐き、緩く首を振った。

「こう見えても忙しい身の上でねィ。
あれ?新八達こそやらなかったんでィ?
暇なのに?」

「そんな身の上のお方がなんでここに居るか
物凄く不思議なんですけどね。
ってか断定しないでくれます?
泣きたくなりますから。」

「S王子に無理な注文しないで下せェ。
泣かしてなんぼの人生なんで」

「やな人生だなぁ、おい」

そんなのに僕を巻き込まないで下さい。そう告げて、新八も
団子へと手を伸ばす。

「僕等は・・・なんとなくタイミングが合わなかったんですよ。
買い物の帰りとかにちょっと見るぐらいで。」

ま、僕の場合ここにあるから、見る事は出来ましたけど。
そう告げる新八に、沖田も軽く頷きながら
目の先にある桜へと視線を移した。

「確かに。本格的な花見は出来なかったが、
ここの桜のお陰で、ちったぁ見た気にはなるねィ」

毎日の様に来てたから。沖田の言葉に、新八は苦笑を浮かべる。
確かに、近藤の回収の為に来ていた沖田達は、近藤が目が覚めるまで
よくここで休憩をしていた。
新八もそれに付き合っていたので、言葉通りの花見していた気分だ。

「まぁ一本しかないからちょっとショボイですけどね」

新八の言葉に、沖田がイヤイヤと首を振る。

「一本しかねえって言っても立派なもんでさァ。
特に今年は色が綺麗だ」

「そうですね~。やっぱり養分がいいからですかね?」

「だろうねィ。昔からよく言うからねィ」

二人してのんびりとお茶を啜っていると、遠くから
ずるずると何かを引きずってくる音が聞こえた。
そして続いて耳に入ってくる、聞きなれた声。

「新八~、これ追加ネ~」

「あぁ、じゃあその下に置いといて~」

「あいよっ!」

神楽の声とともに、ドサリと言う音が響いてくる。

「お疲れ様、神楽ちゃん。お団子あるよ?」

「マジでか!?」

「あ、その前に手を洗ってきてね?」

新八がそう言うと、神楽は元気良く返事をして
家の中へと走っていった。
それをぼんやりと見送りながら、沖田がポツリと問いかける。

「・・・で、旦那は?」

「いつものコースですよ。パチンコに行って、負けて自棄酒呑みに行って」

だから僕と神楽ちゃんはこっちに。新八のその答えに、
沖田は成るほど・・・と呆れた顔で頷いた。

「だからこれ・・・ですかィ」

「えぇ。銀さん、意外と寂しがり屋さんなんで」

「・・・養分に困りやせんねィ」

「なんかその内立派な実でもつけそうな勢いですよね」

「確かに」


そう言って、二人は半分散りながらも未だ美しい桜の木を
見上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、何時あそこの近藤さんを回収してくれるんですか?
いい加減見上げすぎて首が疲れるんですけど」

「なら遠慮せず下も見なせェ」

「いやですよ。美観が損なわれます。
序に余分なのも目に入って、自分の将来設計に
疑問が沸きます」

「新八~、手ぇ洗ってきたネ。
って、まだ銀ちゃん寝てるアルカ?」

「チャイナァ、お前あれを寝てるって言い張る気かよ、おい」

「だって姉御が言ってたネ。目を閉じてるのは
寝ている証拠だって。
だからまだ大丈夫だって言ってたヨ。
別にどっちでもいいんだけどナァ~」

「・・・閉じてるってより白目剥いてるんだけどね、あれ」



*********
坂田酔って帰宅→誰も居ないので志村家へ→
序に新ちゃんの布団に突入→・・・する所をお妙が捕獲→
ゴリ共々養分確定☆なコンボ炸裂。

・・・来年も桜はきっと綺麗です。

拍手[11回]




タバコの減煙、少しばかりですが頑張ってます。
お陰で気持~ち、お金が浮いてきた感じです。

嬉しくて、ついつい銀玉遊びに興じている今日この頃・・・

減煙よりもまず禁パチなんだなと
再確認致しました(泣)





・・・もうパチはぱっつぁんだけでいいよorz




以下、拍手お返事。


狸御殿様

こちらこそ、何時も嬉しくも丁寧なご感想、有難うございます~v
『最固決意』の方も気に入って頂けて本当嬉しいです。
あれはもう、狸御殿様のお言葉に浮かれて書いたようなものなんでv
でも実際、新八達からすると銀さんの態度は辛いものがあるんですよねι
一緒に戦いたいけど、今はまだ無理ってのが判るだけに
我侭もいえないでしょうし。
まぁこの二人に関しては、お察しの通りどんなに大人になって
実力をつけようとも、子ども扱いするでしょうね、銀さん(笑)
判りますよ、その気持ち~っ!!
原作も凄いことになっているようですが、万事屋一家の絆、
ガンガン見せ付けて欲しいですよねv
私もそれを信条に頑張らせて頂きますっ!



他、拍手パチパチ有難うございましたv

拍手[1回]


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