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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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その夜、テレビに映っていたのは少し前に流行ったコテコテの
ハリ○ッド映画だった。
所謂派手でお約束満載なアレだ。
そんな中、主役の野郎が、これまた何度となく何処かで聞いた事のある
台詞
恥ずかしげもなく披露していた。

・・・オマエの為なら死ねるってオマッ・・・
そんな事言っといて死んだ事ねぇだろ、これ。
っつうか死ぬ気もねぇだろ、それ。
モブキャラなら即死亡フラグだけど、主役級は生存フラグだからね、本当。

もう大体ラストが予測出来たな・・・なんて思いながら見ていると、
向かいのソファに寝そべり、一人で占領していた神楽がボソリと呟いたのが
聞こえた。

「・・・銀ちゃんもアレネ」

・・・や、何が?

そんな俺の疑問に気づく事もなく、今度は隣に座っていた
新八が頷いて答えた。

「あ~・・・確かにね」

・・・だから何が確かに?
何?この俳優が俺に似てんの?
馬っ鹿、お前等。よく見てみ?
相手はハリ○ッド俳優様よ?
失礼極まりまくりじゃね?

どう見たって銀さんの方が上だろうがよ。
もう何倍も。

全くよ~・・・なんて背凭れに体を預けて言ってみたらば、
ものっそく残念な目で見詰められた。

え?なんでそんな目で見てんの?
銀さん、何も間違ったこと言ってないよね。
正しい事しか言ってないよね?
ほら、よく見てみって!!
そうすりゃ真実が見えてくっから!

「見れば見るほど切なくなるからやめましょう。」

「え、何で?」

「聞いたら駄目ヨ、銀ちゃん。
真実をオブラートに包んで話せるほど、
まだ私達は経験値を積んでないネ」

「どんな真実ぅぅぅぅ!!?」

そう叫べば、俺的には鋭い刃物の様な真実だと告げられた。

なんだその妙な気遣いと生暖かい優しさっ!
言えよっ!言っちまえよっ!
そんな簡単に銀さん、傷付いたりしないからっ!
 
もう既に血みどろだけどね、その言葉でっ!!

なんなんだよもう。
じゃあ何がアレなんだよって話だ。
え?言ってみ?ホラ、言ってみって。
本当はアレなんだろ?恥ずかしくて誤魔化しちゃったけど、
実は・・・
みたいな?そんな感じだろ?
判ってるって、オマエ等本当ツンデレなっ!

・・・って温度ひくっ!!
何その視線!まさに極寒、ツンデレ地帯なんですけどぉぉ!!!

あ、違うから。今の別に間違えた訳じゃないから。
あれ?ちょっと難しかったかな?
だから今のはさ~、こうツンデレと・・・っておいコラ新八!
オマエ判ってんだろ!
判ってたら突っ込めよ!小さいボケもちゃんと拾ってけよ!
銀さん、大火傷しちゃったじゃねぇかぁぁ!!!

「やですよ、巻き添え食いたくないですもん」

「ざけんな。俺とオマエは既に一蓮托生。
死なば諸共だコノヤロー」

そう言って新八の肩へと腕を回し、頭を抱え込んでやれば
ウソばっかりネ。なんて呆れた声が神楽から聞こえてきた。

あ?なんだそりゃ。
いつ銀さんがウソなんか吐いたよ。

「銀ちゃんはさっきのヤツと一緒ヨ。
簡単に一人で命、捨てそうアル。」

「あ?んな訳ねぇだろ。
言っとくけどアレだよ?銀さん、まだまだ死ぬ気ないから。
まだ色々としてない事いっぱいあるからね?
主に新八関係で。
それが叶うまで・・・っつうか満足するまで
全然死ぬ気ないから。
未練たらたらだから、本当」

「プラス妄想で執着ですね、判ります。」

神楽の言葉にそう返せば、ドスッと勢いのある拳を
新八から鳩尾に頂いた。

ちょ、オマ・・・・っ!!

痛さに悶えていると、俺の腕の中から逃げ出した新八が
軽く首を回しながら呆れたような顔でこちらを向いた。

「っつうかそれこそウソでしょ。
アンタ、結構簡単に僕達見捨てますよ、きっと」

・・・おい、ちょっと待て。
なんでオマエ達を見捨てる話になってんだ?
俺が命を簡単に捨てるって話じゃなかったっけ?
いや、捨てないけどね?捨てねぇけど・・・
 


俺の命とオマエ等の命なら、オマエ等のが
残ってた方がいいなぁ、やっぱ。



あぁ、そう考えて見るとさっきのありきたりヒーローに
親近感を覚える。

映画と違って、こっちだと完璧死亡フラグだけどな。

まぁそれでもいいやな。
コイツ等が生きてんなら。
その方がずっといい・・・

ぼんやりと、そんな絶対口に出せない事を考えていると、
深々とした溜息が二人分、耳に入ってきた。

「言っときますけどね、僕は違いますよ。
どんなにアンタが危険な目にあっても、
僕の命でアンタが助かるって言われても
命捨てようとは思いませんから。」

「私もネ。
誰が銀ちゃんの為に死ぬか、コノヤロー」

・・・え、何コレ。
ちょ、酷いんだけど。酷過ぎるんだけどォォ!!?
や、別にいいんだけどよ!?それで良いんだけどよ!?
寧ろそうして欲しいんだけどよ!?
でもあの・・・・えぇぇぇぇぇ!!!?

あまりの衝撃発言につい呆然としてしまう。
そんな俺に構わず、新八達は ね~。等と同意しあってて・・

ちょ、待って。本気で待って。
既に死にそうなんだけど、銀さん。
主に心が断末魔の悲鳴を上げてるんですけどぉぉぉぉ!!!

これ以上聞きたくなくて思わず新八へと手を伸ばすが、
僅かに届かず、再び新八は言葉を続けた。

・・・ツンデレ。そうツンデレだ。
ツンデレだからこその言葉だ。
ツンデレツンデレツンデレツンデレ・・・

「だってそうでしょ、死んだからって絶対にアンタが助かるって
保障、何処にあるって言うんですか。
死んだ後、アンタが幸せににるって保障、何処にあるんですか。
だから僕等は絶対死にませんよ。

責任感強いんで、ちゃんと生きて、最後までアンタの面倒見てやります。」

「その通りネ。
銀ちゃんみたいな物臭マダオの面倒なんて私達以外
誰もみれないヨ。」

だから銀さん。

ツンデレ呪文を必死に唱えていた俺に、二人はニカッと笑顔を向けると、

「だからアンタも最後まで面倒見られてくださいね」

「勝手に死んだら承知しないアル」

等と宣言してくれた。

 

 

 

 

 

 

どうやら俺の生存フラグは、こいつ等と出会った瞬間に確立されてたらしい。

・・・や、今現在幸せすぎて死にそうだけど。

************
リハビリがてらちょっと初心に帰ってみました。
ウチのお子様達は常に前向きなツンデレです。

拍手[26回]

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浮上しつつあったものの、花粉+薬で現在撃沈状態の太門です。

薬の威力、半端ねぇっ!!

もう眠くて眠くて・・・体が慣れるまで、お子様生活なりそうです(泣)


そんなお馬鹿に暖かい拍手の数々、有難うございますっ!
本当、ご心配をお掛けしましてι
これからもマイペースに頑張らせて頂きます。



以下、拍手お返事(遅くてすみませんι)

Mag,様

拍手&ご心配して頂き、有難うございます。
返信不要とありましたが、一言お礼をv
お言葉に甘えて、マイペースでやらせて頂こうと思ってますので、
また宜しかったら構って下さいませv


夏希様

拍手&暖かいお言葉、有難うございます。
そう言って頂けると、ウチの様なのでもアリなんだ!・・・と
本気で嬉しく思いますv
本当、安心しましたvvこれからも少しでも楽しんで頂けるよう、
マイペースで頑張らせて頂きますね。
また再開しましたら、お時間がある時にでもお寄り下さいませv


拍手[2回]



更新再開っ!・・・等と言って置きながら全然更新出来なくてすみませんι
ちょっと色々あって沈み込んでおりましたι
でもなんとか現在、浮上中ですので、もう少ししたら本格再開しようと思います。

・・・ってか再開してもいいんですかねι


その間も拍手パチパチ、有難うございますv

以下、拍手お返事。


通りすがり様

こんばんは。拍手&コメント、有難うございますv
ウチの十代組みで癒されたとかv有難いお言葉、本当に有難うございますっ!
色々ありますが、少しでもそうして楽しんで頂けたら、
こちらとしては嬉しい限りですv
本当癒しですよね、十代組vv
そして体の事などご心配して頂き、有難うございますv
まだまだ寒さが続きそうなので、どうぞ体調には十分お気をつけ下さいv
私も風邪など引かぬよう気をつけつつ、更新に向けて頑張らせて頂きますv

拍手[13回]



 

寒くなったな~、本当。

ボソリと呟きながら、今日も新八は万事屋の台所で食器を洗っていた。
一応食事当番は決まっているのだが、後片付けは大抵新八だ。

銀時は『後で序にやる』と言って、次の食事の用意の時まで
漬けっぱなし。

銀時曰く、漬けとけば頑固な汚れも落ちやすくなるし、
作る時にも洗い物が出るのだから、その時にやれば効率が良いらしい。

なんとなく判るが、新八としては理解出来ない。
頑固な汚れも・・・と言うのは確かにその通りだと思うが。
主に脂分のつく料理なんてここのトコ久しく食べてないのだから、
漬けてなくても変わりないと思う。
何より、汚れ物がそのままと言うのが許せない。

神楽はと言うと、一応やろうとしてはくれていたのだが、
何故かその時、台所が泡に占領された。
その上食器が壊滅寸前に追いやられた。

結果、二人の当番の時も、後片付けは新八・・・と言う事に
なってしまったのだ。

別に家でもやってる事だし、何より精神的に自分がやった方が
遥かに楽だ。
でも・・・

「この季節の時だけはな~」

一つ、小さな息を落とし、冷たい水と格闘しつつ皿を洗う。

夏場だったならこの冷たさは大歓迎だ。
涼を得る為のモノが団扇と扇風機・・・と言った万事屋では、
こうして水で涼を得る事が出来るのは願ってもない事だ。
寧ろ嬉々として洗いに来る。

だが、冬場は・・・

今はいい・・・今はまだ。
だが、これが真冬となった瞬間、涼を得る為の道具は
軽く凶器なる。

もう冷たいとかじゃなく・・・痛い。

「・・・早く春、来ないかな」

「まだ本格的な冬、始まってないんですけど?
何?時代先取り?やめとけやめとけ、大抵失敗すっから、そう言うの」

独り言の筈だったのに、言葉が返ってきてちょっとびっくりする。
顔だけ振り向いてれば、冷蔵庫からイチゴ牛乳を取り出している
銀時が居た。

「銀さん、いい加減にしないと時代先取り所か
寿命先取りされちゃいますよ?」

第一僕のは今の状況における単なる願望です。

そう言うと新八は再び洗っている食器へと視線を落とした。

・・・うぅ、やっぱり冷たい。

「え?何、オマエそんな寒がりだったっけ?」

新八の言葉に少し不思議そうにしながら、コップを出す為新八の隣へと立つ。
そのコップを、また洗い物が増える・・・と嫌な顔をしながら、
新八が銀時に告げる。

「別に普段は違いますけどね?今は特別です」

ほら。と言って、新八は濡れている手を銀時の頬へと押し当てた。
その瞬間、銀時から妙な声が漏れて肩がビクリと上がった。

「ちょ、オマそれ凶器!?」

「諸刃の剣ですが」

銀時の顔が一瞬青褪めたので、新八の気分が少し浮上した。

ざまぁみろ。

「ってか銀さん、僕瞬間湯沸かし器が欲しいです」

微かに緩んだ頬だったが、皿洗いを再開すればそれも終わる。

冷たい、冷たい・・・と思いながらも、そう希望を口に出して見る。
が、銀時は微妙に眉間の皺を寄せた。

「・・・んな金、あると思うのか?」

「なら働いてくださいよ」

「え?銀さん、死ねって言われてる?」

「いや、だから働けって言ってるんですよ」

何言ってんですか?と訝しげな顔を向ければ、真剣な顔の銀時が居て、

「いや・・・なんか最近、働いたら負けって言うか、
死ぬって思ってる
から、銀さん」

「おぉぉぉいっ!!それアレだからっ!
完璧アレになりつつあるからぁぁ!!!」

アホかっ!と、今度は少しだけ水を掛けて見る。
すると笑えるぐらい大袈裟に体を捻って避けた。

・・・全く、冷たいイチゴ牛乳がガンガン摂取する癖に・・・

まぁいいや、これで洗い物も終わりだ。
銀さんが使うコップは自己責任で片付けてもらおう。

ってか片付けてなかったら、水風呂に叩き込んでやる。

新八はそう固く誓い、蛇口を閉める。

と、その手を不意にギュッと銀時が握り締めた。
そして序にもう片方の手も掴むと、ペタリと自分の頬へと
押し当てた。

瞬間、伝わってくる暖かさ。

「・・・銀さん?」

何やって・・・と言う前に、銀時は新八の手の冷たさに一瞬目を
固く瞑り、そしてそのまま顔を下へと俯かせた・・・が、

それでも離れない銀時の手と頬。

冷たいだろうに何をやっているのか。

手を離してくれともう一度新八が銀時の名を呼ぶと、
まぁアレだ・・・と、声が聞こえてきた。


「湯沸かし器は無理なんで、とりあえずホカホカ銀さん触り放題って事で」


許してくんね?

そう言ってニヤリと笑う銀時に、
新八はパチパチと目を丸くし、そして苦笑を浮かべながらも
仕方ないですね。・・・と受け入れたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、ちなみに年中無休、寧ろ永久使用でよろしくお願いします。


・・・返品は・・・


勿論不可で。

***********
多分返品されても押しかけて来ます。


・・・て事でなんとか帰ってきました♪

拍手[18回]



昨日は書けなかったので、物凄く遅くなりましたが、拍手お返事です。
何時もパチパチ、有難うございますv



坂田家愛者!様

初めましてv今回は拍手&コメント、有難うございます。
銀さんの扱い、厳しいですかι本当、すみませんっ!!
どうも私自身、新八が好き過ぎて銀さんが妬ましい羨ましくてですね、
ついついあんな感じに・・・ι本当は愛情盛り沢山ですからっ!
中には銀さんに優しい話もちゃんとある・・・筈です、はい(コラ)
こんな感じで、うっかりしなければ甘い話も出てこないサイトですが、
もし宜しかったらまた遊びに来て下さいませv


沖ryorz様

拍手&コメント、有難うございます。
い、一応と言うか勿論、坂田への愛はありますよ~っ!!
皆無に見えて本当にすみませんι


・・・。様

拍手&コメント、有難うございます。
一応銀新サイト・・・なんですが・・・すみません、無糖でι
とりあえずウチの新八の銀さんへの態度は、気を許しているが故の
我侭と言うか甘えと言うかι
銀さんの方も、それを知ってても態度に現さず受け止めてる大人って
感じでしてι
で、どちらかと言うと、坂田家でワイワイ子供たちが楽しくしててくれればいいと
言うのが下地にあったりするんで・・・

・・・甘甘話が少なくて本当にすみませんっ!!
所詮、カカア天下なんです、ウチ。





拍手[0回]


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