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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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パチンコでもKGが好きな私は、大抵花/慶を打ってます。
どんなに金を巻き上げられようとも止められません。
まさに気分は男に貢ぎまくる女っ!(ちょ、違っ)

それを知ってる友から本日、

「花/慶で誰が一番好きなの?
やっぱ直/江?それとも奥/村?
もしかして・・・まさかの真/田?」



・・・そのまさかにも引っかからなかった
KGですけど、何か?



あれ?花/慶ってまんまKG主役のヤツですよね?
なのになんでここでも空気扱いぃぃぃ!!?

・・・・ちょっと心が折れそうになった瞬間です(泣)



以下拍手お返事v

狸御殿さま。
いつもコメント、有難うございます~vv
もう暖かいお言葉の数々に、パソの前で身悶えてしまいましたv
実はこの話、上げようかどうか迷っていただけに
ご賛同頂けて嬉しさも半端ないですvvv
ってか絶対坂田はお妙の心境を理解した上で、
腹の中で余裕の笑み浮かべてますよねっ!
で、お妙はお妙で、それがまた軽く想像できて腹が立つ・・・とι
ウチの二人は、こんな感じで終始笑顔でいつつも
虎視眈々と相手の命を狙っているんだと思います(笑)
・・・まぁ実際そんな事したら新ちゃんが辛い思いをするんで
しないんでしょうけど。
・・・あ、でも坂田はそれぐらい自分一人でフォロー出来るとか
思い上がってそうですね(コラ)
病み銀vs病み妙話。お言葉に甘えて、
また書かせて貰おうと思いますvvv




拍手パチパチしてくれた皆様、本当に有難うございますv

拍手[3回]

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その夜、仕事が終わったお妙は何時もの様に同僚と共に帰宅していた。
だが、不意に視界に見知った姿を見た気がして、途中で
同僚と別れ、その後を追った。

少しだけ家路から離れ、視線を巡らせば案の定、
暗い夜道でもくっきりと浮かび上がっている銀髪を発見した。

「・・・こんな時間に何をやってるんですか?」

声を掛ければ、目の前の銀髪は進む足を止め、ゆっくりとお妙へと
顔を向けた。
そして同時に見えた腹部を染める赤い色に、お妙は眉を顰める。

だが、銀時はそんな事気にもしていない様に、軽く手を振った。

「おいおい、こんな時間にそう言う質問は
マナー違反なんじゃね?」

「黙って家を空ける程のマナー違反じゃないと思いますけど?」

にっこりと笑って告げるお妙の前で、銀時は あ~・・・と
声を上げ、気だるそうに髪をかき上げた。

「言っときますけど、相当怒ってますよ?」

そう、目の前の男が数日前から家に帰って来ないのだと、
流石自分の弟だと言うほどの怒りを見せていたのだ。

いっその事、そのまま見限ってしまえ。と言えば、
直ぐにでも頷いてしまうかのように。

だが、銀時はお妙の言葉に青褪める所か、やんわりと
口元を緩ませた。

「・・・でもそれ以上に心配してんだろ?」

「あら、銀さんてば結構自信過剰なのね。
一度叩き潰して差し上げましょうか?」

そう軽口を叩くが、まるで確信しているかのようなその言葉に、
お妙はキュッと手を握り締めた。

実際、銀時の発言は正しいのだ。

確かに新八は怒っていた。
神楽も呆れながらも怒っていた。

・・・だが、それ以上に心配もしているのだ。

もう知るもんか。と言いながらも、新八は毎日ご飯を三人分用意し。

今の内に隠してるお菓子、全部食ってやるネ。と言いつつ、
神楽は何時ものように酢昆布だけを口にしていて。

帰ってきても家に入れません。と息巻いてる癖に、
万事屋の玄関の灯りは、一晩中消える事が無い。

夜、子供二人だと心配だから・・・と家に来るように言っても、
何時もの事だからと笑って答えられた。

新八曰く、帰ってきたら即説教してやる為に。

神楽曰く、帰ってきたら即効殴りかかる為に。


・・・でも本当は、帰ってくるだろう銀時を
あそこで一番に迎える為に。


もし・・・と、今日も泊まりになるとすまなそうに告げてきた
新八を思い出して、お妙は考える。

そう、もしいなくなったのが銀時でなく、自分であったなら。

心配はするだろう。それも銀時と同じくらいか、それ以上に。
それは確信できるし、簡単に想像も出来る。

きっと昼夜問わず探し回り、自分の名を呼び続けてくれるだろう。

だけど・・・だけどと思うのだ。

心配もする。探し回りもする。

だけど、銀時相手のように確信を持って家で待ち続けては
くれないだろう・・・と。

それはきっと、今まで自分が腕の中で守っていたものが、
いつの間にか外に出てしまったと言う事。

あの子にとって、自分は最早絶対的なものではなく、
寧ろ守るべき対象となってしまったと言う事。

だって腕の中に居た頃だったら、
私があの子の絶対的存在のままだったら、
きっとあの子は家で私を待っている筈だ。

探しもする、呼びもする。

けれど、絶対に大丈夫だと。
絶対に帰ってくると。

頑なに、そう信じて待っている筈なのだ。
丁度、今の状況のように・・・

でも、きっと今はもうそんな事はしない。
私に対してはそんな事、もうしない。

信じているが、それは無事な事を。

きっと助けに行こうと動き出す筈だ。
いつかの九兵衛の時のように。


それを人は成長なのだと言うのだろう。
喜ばしい、誇らしい事なのだろう。

だけど、私はそれでは寂しいのだ、悔しいのだ。



だって私は、守られるよりも、
この腕の中でずっと守っていたかったのだから。



だが、それはいつの間にか目の前の男に奪われていて・・・




 

でも、そんな事を銀時の前で肯定したくなくて、
お妙は笑みを作ってる頬に力を入れた。

「ま、私が叩き潰さなくても、勝手に潰されそうですけどね。
どうしたんですか?それ。良かったら手当てしましょうか?」

そう言って赤く染まった部分を指差せば、銀時は
ヒラヒラと手を振った。

「あら、遠慮しなくてもいいのに」

「い~や、全力で遠慮するね、俺は。
だって手当てするって言う目じゃねぇもん。
なんか獲物を見つけた殺人者的目、
してんもん、お前」

「やだ、失礼な事言うのね、銀さんてば。
私、こう見えて手当て、上手いのよ?」

「いや、明らかに手当てしなきゃいけない原因
作り出す方が上手いよね、お前。
寧ろ手当てが追いつかない勢いで
作り出してるよね、何時も」

「嫌だわ。そんな風に見えてたの?
私、手当てさえも必要の無い状態を狙ってたのに」

「・・・お前、ちょっと数行戻って台詞読んで来いよ。
色々矛盾してっから」

「建前って長い事続けてられないのよ」

「いや、せめてもう少しだけ頑張る努力をしろよ」

ニコニコと笑ったままのお妙に溜息を深々と吐き、
まぁいいや。と言って追い払うように手を振った。

「手当ては適当にして帰っから、お前はもう帰れ」

「あら、私に構わず銀さんこそお帰りになられたら?
ここでフラフラと見っとも無く歩いていく姿を見守ってますから」

そう言うと銀時は肩を軽く上げ、小さく笑った。

「そりゃ有難いがな、遠慮しとくさ。





今お前に背中向けたら、帰れるものも出来なくなりそうだしな」





まるで考えている事などお見通しと言わんばかりの目で、
銀時はお妙を見詰めた。

それに対し、お妙はひっそりと口元を挙げる。
 

「・・・馬鹿な事言うのね、銀さん。
 


――――そんな今更な事を」


段々と夜が明けていく中、お妙はより一層笑みを深めて
呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねぇ、あなたがもしこのまま帰らなかったら、
あの子はまた私の腕の中に還って来てくれるかしら?
 

************
病み銀を書こうとして何故か病み妙に。

拍手[15回]



公園でボーッとしていたら、同じようにボーッと・・・
じゃねぇな、うん。
なんか色々抜け出してる感じだったから。

どっちかって言うと、フワ~って感じだ。
こう、魂が頭上30cmにある感じ?そんな感じの
長谷川さんが、ボソリと呟いた。

「銀さん、知ってるか?鳩を食う所、あるらしいぜ?」

「止めとけ、長谷川さん。今のアンタじゃ
捕まえる所か捕食される側だ」

普通にカラスとかじゃなく、鳩にまで。

「ってか平和の象徴に対して何考えてんだよ」

「うっせぇよ。平和って言うなら、俺の腹の平和を
どうにかしてくれよぉぉ!!」

そう嘆く長谷川さんは、パチンコで負けて洒落にならない
状況らしい。
ちなみに俺は久しぶりに満面の笑みだ。

「大体あいつ等は俺等より儚い人生なんだぜ?
なのに頑張っててよぉ、あんなちっちぇのに健気じゃねぇか」

機嫌の良い俺は、しみじみと鳩を援護する。
懐が暖かいと、全てのモノに優しくしたくなるから不思議だ。

啜り泣き寸前のおっさんは対象外だが。

「儚いねぇ・・・あ~そういやどっかで聞いた事あったなぁ。
心臓の鼓動の回数って大体決まってて、それを刻み終えたら
最後・・・ってな。
で、小動物ってのは心拍数が早いから、
その分早く亡くなるんだと」

俺の心拍数も早くなってんのかな~、これ。
なんてサングラスの端からキラリと光るものを流して
長谷川さんが呟いた。

どうも年を取ると雑学を披露したくなるようだ。
ってかただ現実逃避したいだけか?

多分後者だな。と思いつつ、不思議に思った事を聞いてみる。

「で、なんで小動物は早いんだよ」

「なんでって・・・小さいから血液の循環が
早いんじゃねぇの?」

確か心臓って血液を送り出すトコじゃなかったっけ?

なんて適当な事を言い出す始末だ。
雑な雑学だなぁ、おい。
ったく、自分の体の事なのに知らなくてどうすんだよ。

まぁ俺も判んねぇけどな。

いいんだよ、知らなくても動いてんだから。
人の知らない所できっちり働く、職人気質なんだよ、
俺の臓器たちは。

っつうかその勢いで糖尿の方もどうにかしてくんねぇかなぁ。

・・・・・って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「ぅおぉぉぉぉおいぃっ!新八ぃぃぃ!!」

公園から全速力で家まで帰り、勢い良く玄関を開けて
中へと飛び込めば、酷くびっくりした顔の新八が
俺を出迎えてくれた。

「え?銀さん?」

ソファに座り、パチパチと大きく開かれた目を瞬かせて
俺を見上げてくる新八に、ちょっとキュンとする。

湯飲みを両手で持ってたりして
可愛いったりゃありゃしねぇなぁ、おい。

ってそんな幸せに浸ってる場合じゃなかった!

俺は慌てて新八の持っている湯飲みを取り上げてテーブルの上に
置くと、そのまま膝をついて座っている新八を
ギュッと抱きしめた。

「ちょ、行き成り何してんですかっ!」

新八の胸元に耳を当ててるので、焦っている新八の声が
篭って聞こえてくる。

だが、今聞きたいのはそれではなく・・・

「・・・マジでか」

「はぁ?アンタ一体何を・・・」

訝しげな新八の声を無視して、もう一度よ~く耳を
澄ませてみる。

が、やっぱりそれは同じで・・・

「新八っ!」

「はい?」

勢い良く顔を上げて新八の名を呼び、肩に手を乗せる。
そしてじっと新八の大きな目を見詰めると、
恐る恐る俺は言葉を吐き出した。

「・・・お前、儚くなっちまう?」

「・・・・・・・・・・は?」

俺の真剣な問い掛けに、帰ってきたのは物凄く
胡散臭げな視線でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「いや、だから心拍数ってのは最初っから決まっててだな。
だからそれが早いと、それだけ寿命がだなぁ」

俺は公園での長谷川さんとの会話を新八に説明するが、
どうも上手く伝わっていないらしい。

「だからなんで僕なんですか?」

んなのお前も十分小動物だからだよ。
ちっこいからだよ。
ちんまくて可愛いからだよ。

・・・と思いっきり力説したいが、それを言うと
胡散臭げな視線が、殺気を帯びたものに変わってしまうので
ぐっと我慢する。

「なんでもだよ。
それに確かに今、お前超ドキドキしてたからね?
心拍数半端なかったからっ!」

あ~、どうしよう。これマジでか。
マジで現実か!?
嫌なんですけど、そんなの。
お前とはずっとずっとず~っと
一緒に居たいんですけどぉぉ!?

必死な俺に、新八は深々と溜息を吐いた。
そして新八の膝に縋り付くように腰を下ろしている俺の手を
取ると、そのまま自分の胸元へと導いた。

え、何?揉んでいいの?

「ね、銀さん。今ってどんな感じですか?」

揉んでいいのかどうか、一瞬悩んでいると
新八から穏やかな声で問い掛けられた。

どんなって・・・
ちょっとエロい感じになってきてますけど?

だが視線の先に居る新八はそんな感じでなく。
掌の下からは、やはり早めの心音が微かに感じられて。

思わず眉を顰めていると、頭上で新八がクスリと笑った
気配がした。

いや、笑い事じゃねぇだろ、コレ。
あの話が本当なら、マジで怖い事なんだぞ?

そう思っていると、今度は新八が俺の首筋へと
手を伸ばしてきた。

「あ、やっぱり。銀さん脈拍凄いですよ?」

「そりゃそうだろ。」

新八の言葉に、俺は呆れたように言葉を返した。

だってオマエに触れてんだぜ?
傍に居るだけでもドキドキし過ぎてて心臓がヤバイってのによ。
ってか今は俺の事じゃなくてオマエの・・・

「僕もね、多分銀さんと同じ理由ですよ?」

今、心拍数が凄い理由。そう言って笑う新八に、
俺はポカンと口を開けた。

ま、銀さんの勢いにびっくりしたってのもありますけどね。

なんて続けられるが、そんなものは右から左だ。

何それ。
ちっこいのとか関係ねぇの?
今心拍数凄いのって、俺のせい?
で、今の俺もものっそい事になってんの?




・・・あぁ、ならアレだ。

 

「俺等、早死に決定だな」

苦笑して言えば、新八は悪戯を思いついたような笑みを浮かべた。

「なら長生きする為に離れます?」

「それは絶対ぇ却下。」

だってオマエと離れたら最期だもん、俺。


なら少しでも慣れてドキドキ減らすしかねぇな。

そう呟き、俺は新八の腹へと頭を埋めた。

 

 

 

 

ま、回数を重ねる毎にもっと酷くなりそうだけどな。

**********
パチで勝ったので、ちょっと坂田にも優しい感じに(笑)

拍手[18回]




「神楽ちゃ~ん、迎えに来たよ~」

日も暮れ始めた頃、新八は公園で遊んでいるだろう
神楽を迎えに来ていた。

既に遊んでいた子供達も迎えが来て帰ったのだろう、
人のいなくなった公園内を探しながら入っていけば、
何故だか物凄い勢いで揺れている・・・と言うか
回転寸前のブランコ
が目に入った。

「うはははは、どうネ、神楽様の華麗な乗り方はっ!
凄過ぎて誰も真似出来ないネ」

「っつうか馬鹿過ぎて誰も真似しねぇよ

楽しそうに笑いながらブランコを漕ぐ神楽。
そしてその隣のブランコに土足で立ちながら、呆れたように
言葉を返す沖田。

・・・一瞬、新八がそのまま帰りたくなったのも
仕方ない・・・

「あ、新八~っ!」

が、そうする前に、神楽たちに気付かれてしまう訳で。

新八は一つ息を吐くと、神楽達の居るブランコの前まで
足を進めた。

「神楽ちゃん、危ないからそんな乗り方しちゃ駄目でしょ。
後沖田さんも。他の人も座るんですから、
土足は止めてくださいよ」

「何言ってるネ、新八。
危ないからって遠ざけてばかりじゃ、碌な大人にならないヨ」

一々服が汚れるのを気にして遊ぶガキなんざ、
碌な大人になりやせんぜィ?」

「いいお言葉ですが、既にそんな事してる時点で
碌な人間じゃないって事を覚えとけ、コノヤロー」

とりあえず、大きくブランコを揺らす神楽を止め、
沖田がつけた泥を簡単に払う新八。

その時ふと違和感を感じ、不思議そうに目を瞬かせた。

「なんか・・・低い?」

改めてブランコを見てみると、座る所が思っていたより低い位置に
ある事が判った。

昔はそんな事思わなかったのに・・・と首を微かに傾げた所で、
新八は あぁ・・・と笑った。

当然だ。だって昔はまだ子供で。
そして大抵の遊具は子供用に出来ているのだから。

そう言えばよく遊んだな・・・と、新八はその頃のことを思い出し
口元をゆるりと緩ませた。

何時だって人気のあるブランコ。
当然新八が子供の頃も、大抵誰かが乗っていて、
酷いときなんかは順番待ちなんかしてたりして。

でも・・・と新八が物思いに耽っていた時、不意に
隣から名前を呼ばれた。

視線を向ければ、そこには不思議そうな顔をしている
沖田と神楽が。

「どうしたネ、新八」

「いや、ちょっと子供の頃のこと、思い出しちゃって」

問いかける神楽に照れたように笑みを返すと、新八は空いている
ブランコへと腰を下ろした。

「ほら、みんな子供の頃ってブランコ好きでしょ?」

「私は今でも好きネ」

「俺はどっちかってぇと、乗っている奴の背中を
限界まで押し捲って歓喜の涙を流させる
方が好きだけどねィ」

「・・・沖田さん、それ絶対違う種類の涙ですよ」

沖田の言葉に深々と溜息を吐く新八だったが、すぐに気を取り直して
続きを口にした。

「でもね、そんなブランコを独占できる時間があったんですよ」

そう言って新八は顔を前へと向け、ゆったりと沈んでいく夕日を
見つめた。

そう、それは丁度こんな時間。

それまで一緒に遊んでいた子供達は、みんなお迎えが来て。
迎えの無い自分はそこに残されて。

赤く染まっていく公園の中、滑り台だってブランコだって、
全部自分ひとりだけのものだったあの時間。

友達からは羨ましいと言われたけれど。
ほんのちょっとだけ、得意気だったけれど。

でも、本当は・・・

「ま、姉上も家の事で忙しかったですしね、仕方なかったですけど」

 

帰るよ~。と名前を呼ばれてみたかった。




新八は 照れくさそうに首筋を掻くと、小さく笑った。
そこに、カシャンと隣のブランコに座る音がする。

見れば沖田も同じように、誰も居なくなった公園を見つめていて。

「・・・俺の時は散々自慢しまくって悔しがらせて
やったけどねィ」

一度、全部の遊具に名前を書いてやった事もある。
そう言って笑う沖田を、未だブランコに座って
小さく揺れていた神楽が はっ。と鼻で笑い飛ばした。

「甘いネ、私なんて家に持って帰った事アルヨ」

「いや、持って帰ってどうすんだよ、それ」

神楽の言葉に、呆れた視線を送る沖田と、若干頬を引き攣らせる新八。

 

そして、ギャーギャーと騒ぎ出した二人を他所に、
新八はそっと視線を公園の中へと向けた。

先程よりも夜に近づいてきた空の下、
一人で遊んでいる子供達の姿が見えるような気がして。

 

 

 

 

 

 

 

 


どれだけ騒いでいたのか、すっかり暗くなった頃、
ふと誰かがこちらへと向かってくる気配を感じた。

「あ、居た居た。ったく何やってんだよ、お前等」

「銀さん?」

「総悟ぉぉ!?お前巡察はどうしたのぉぉ!!?」

「げ・・・近藤さん」

「ガキがこんな時間まで遊んでんじゃねぇよ」

「マヨ離れしてない奴にガキ扱いされたくないネ」

驚いて見れば、これまた珍しいメンバーで。

「どうしたんですか、一体」

その顔ぶれに不思議そうに首を傾げれば、深々と溜息を吐かれる。

「どうしたじゃねぇだろ。中々帰って来ねぇから
迎えに来たんじゃねぇか。」

「俺等は山崎から、またどっかの馬鹿が公園でサボってるって
聞いてな。周囲に迷惑を掛けねぇ内に回収に来たんだよ」

「ほら、もう暗いから遊ぶのはまた明日にして帰ろうか」

「いや、近藤さん。総悟は明日も仕事だからな!?」

ニコニコと笑って言う近藤に、土方が慌てて言い直す。
それにこれ見よがしに大きな溜息を吐いて、沖田が腰を上げた。

「あ~、はいはい。判ったから近藤さん、ちょっと
おんぶして下せぇ」

「「いや、なんで!!?」」

「疲れたんでさァ。それぐらい察して下せぇよ、近藤さん。
そして警察なら空気を読みきって見せろよ、土方ぁ。」

「警察関係なくね!!?」

「あ、なら銀ちゃん、私もおんぶしてヨ」

「神楽、ちょっと自分の足元見てみろ。
頑丈な移動手段が見つかるから」

「あ、なら新八は土方さんに負ぶってもらいなせぇ。
で、序に頚動脈掻っ切っちまえ」

「どんな序ぇぇぇぇ!!?」

「こいつに任せるぐらいなら、俺が二人とも抱えてってやらぁぁ!!」

「・・・や、僕はいいです。」

でも・・・と新八は騒いでいるみんなを見つめて少し笑った。

 

 


手ぐらいは繋いで帰りたいかな?

 

――――それは昔、少しだけ夢見た光景。


**********
十代組を可愛がりたくて仕方ないです。

拍手[24回]




いつも拍手パチパチ、有難うございますv
ってか意外とこれ、皆様の好きな傾向が判るような・・・(笑)

と言うか皆様、どう言うお話が好みなんですかね?
とりあえず私は新八と神楽が幸せならそれでいいです(あれ?)

今後も少しでも楽しんで頂けるよう、精進致しますっ!



以下、拍手お返事

ggg様
コメント、有難うございます~vv
そうなんですよ、雰囲気だけはばっちりなんですけどね、ウチの二人(笑)
でもそこが好きだと言って頂けて、嬉しい限りですvv
今後も雰囲気だけはばっちりな、某天パにとっては生殺し状態で
頑張って行こうと思いますv(コラ)
疑問と衝動シリーズも気に入って頂けているとかvv
あ~もう本当、有難うございます~vvv
こちらもまたチョクチョク書いていくつもりですので、
今後ともよろしくお付き合い下さいませv

拍手[0回]


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