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とりあえずどうにも書きたくて仕方がなかったので、欲望に素直に従い、初おお振り話(笑)
兎に角三橋が皆に可愛がられていればそれで幸せなのです。
って言うか一々三橋の過去話に共感してくれる皆が大好きだ~!!(馬鹿)
そんなのでも大丈夫と言う人だけヨロシクです。


「あ、ミハシ。はいコレ」
まだ昼休みが始まったばかりだと言うのに、既に中身が半分もない
弁当を抱えている三橋の頭に、ポンと大きめのパックジュースが置かれる。
「う? あ あ?」
自分の頭上に置かれたそれに、細かく頭を振りながらキョドる三橋に
置いた本人の浜田は笑いながらもそれをどかそうとしなかった。
「おい、浜田~。いじめはやめて下さい~」
と、言葉は柔らかいものの、しっかりと力強くその脇腹に手刀を入れる泉。
その横では三橋の頭にあるパックジュースに目を奪われ、

オォ!見たことないやつだ~

等と騒いでいる田島が居る。
何時もと変わらぬ9組の昼休みの光景だ。
その中に今日は浜田が加わった。
「あ・・・あの こ 」
泉にやられた脇腹を押さえ、文句を言いながらも椅子を引いてきて
三橋の隣に座る浜田と、頭上から自分の手にやってきたジュースを
見比べながら三橋が口を開く。
・・・が、何時もの事ながら言葉になっていない。
だがもう慣れたものなのか、浜田はニッコリと笑うと
「あぁ、やるよソレ。新製品らしくてさ~、今日コンビニ寄ったらあったから」
ミハシ、そう言うの好きだろ? そう言って三橋の頭をポンポンと撫でた。
「で でも え 」
「遅れたけど、誕生日プレゼントな~、それ」
その言葉に三橋の目が大きく開かれる。
そして次にヘラ~と顔全体が緩められると ウヒッ と言う音と共に顔全体が赤く染まった。
「あ ありがと ハマちゃん」
「どういたしまして~」
今月ピンチだったからそんなんでごめんな~。そう言って今度はワシワシと三橋の頭を撫でた。
そんな二人を不思議そうに(しかしちゃっかりと弁当は食べながら)見ていた田島が首を傾げた。
「って言うかなんで浜田が三橋の誕生日知ってんの?」
「ん?いや昔誕生会とかやったし・・・」
「いや、それをオメーが覚えてるのが不思議なんだよ」
「お前・・・最近本当にひでーよ」
「うっせー・・・・ってどうした、三橋」
ガクリと項垂れる浜田の隣で、三橋がピシッと固まる。
それに気付いた泉が、地味に下から攻撃を仕掛けてくる浜田の足を交わしながら
声を掛ける・・・と。
「ハ ハマちゃんは凄い よ。」
徐に立ち上がるとそのまま自分のロッカーへと走り、ゴソゴソと中を漁り出した。
それに興味を注がれた田島も、箸を加えたまま三橋の元へと走る。
そして
「おぉ、なんだそれ~!!!」

すっげーすっげー と目を輝かせる田島と、また ウヒッ と笑う三橋。

「・・・何やってんだ、アイツ等」
「さぁ?」
そのままロッカーの前ではしゃいで動きそうにない二人に、泉と浜田は腰を上げる。
「何やってんだ~」
泉が背後から覗き込むと、三橋の手には何やら薄汚れた小さなモノが。
「?何だ、それ」
「・・・・・・・・・あ、それまさか!」
不思議顔の泉とは違い、何かに気付いた浜田が驚いたような声を上げる。
その声に三橋は、恥しそうに、けれど嬉しそうに顔を緩ませるとウンウンと首を揺らした。
「子供の頃 ハマちゃんにもらった の」
へへ~と笑いながら見せるそれは、小さなマスコットの人形で。
「って、手作りか?」
泉の言葉に嬉しそうに何度も頷く三橋と、照れくさそうに笑う浜田。
「いや、あの頃も小遣いなくてさ~」
「で でもスッゴク嬉しかった よ」
「俺も嬉しいぜ~。まだ持っててくれたんだな、懐かし~」
一生懸命言葉を出す三橋の頭を撫でながら、浜田はあいてる方の手で
握られてる人形を突付く。
「・・・って事はやっぱソレ、三橋?」
「ん?やっぱ判るか?」
胡散げな視線で問い掛けてくる泉に気付くことなく、
ちっちゃくても俺すげー。 等と言う浜田。
確かにその人形は、薄汚れてしまっているが上手に作られている。
しかもなんとなく三橋に似ている。
・・・と言うかよく特徴を掴んでいると思う。だが・・・

「すっげー、三橋、ネコんなってる!!」

そう、そのネコ耳は一体どうよ?
ますます胡散臭そうな目つきになっていく泉。
その隣で目をキラキラさせながら三橋(ネコ耳付き)人形を見る田島に、浜田が頭を掻く。
「なんかな~ミハシってネコっぽくね?で、気付いたら付けてた」
「お お母さん よく出来てるって」
「おぉ、なんか妙に好評だったよな~」
のほほんと会話をする二人に、泉は大きく息を吐くとポンと浜田の肩に手を乗せた。
「ん?なんだ?」
「いや、とりあえずオメー後で9組・阿部隆也の席に来い」
「なんで?別にいいけど・・・」
「なんかそれ。トイレ裏に来いっ!て感じと似てるな~」
不思議そうに首を傾げる浜田と、不吉な事を言いつつもケラケラ笑う田島。
三橋は相変わらずキョトキョトしている。
そんな三人を見つめ、泉はニィっと口元を上げると、

「馬鹿だな~、それ以上な 感 じ だ よ 」

浜田に死刑宣告にも似たそれを告げたのだった。

 

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