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※ア/ニ/銀を見てない方には不親切になってます、すみませんι※
※ある意味ネタバレです、すみません※
「・・・ってか前も思ったんですけど・・・」
炬燵の中、両腕を入れ背中を丸めた状態で新八が隣に居る
銀時にジトリと視線を向けた。
「なんなんすか、それ」
「あ?何が」
「何がじゃなくて・・・それですよ、それ。
そのターゲット一点集中的な偽ジャケットのDVD!」
そう言われ、銀時はそこら辺に放っておいたDVDを手に取った。
見ればソコには、ピンクやら紫やらの色が混ざり合った
オーラムンムンな構図の土方と銀時の姿が・・・
「あぁ、これ?」
「や、態々見せなくてもいいですから。
ってか神楽ちゃんが居るんですから見せんじゃねぇよっ!」
態々手に取り掲げる銀時に、新八は心底嫌そうな顔を見せた。
「別に私は平気ヨ。こいつ等のまっ裸ぐらいなんともないネ。
唾吐き掛けたくなるぐらいで」
「それ全然平気じゃないよね?
寧ろ今もその気満々だよね?
ダメだよ、女の子がそんな事しちゃっ!」
銀さんも早く仕舞ってくださいっ!神楽を諌めつつそう言う新八に、
銀時は へーへー。 と軽く返事をするものの、直ぐにニヤリと笑い、
問題のDVDを新八の目の前へと置いた。
「・・・仕舞えって言ってんのが聞こえないんすか、アンタ」
「だから一応神楽からは見えない位置に置いただろ?」
確かに真ん中に置いてあるミカンの山のお陰で、神楽からは
見えないだろう。
だが、新八からはばっちりだ。
なにせ目の前にあるのだから。
「何、アンタ嫌がらせですか。
これ以上僕の視力悪くさせようって魂胆ですか」
「いやいや、違うよ~。違うけどな、これ見て新ちゃんが
苛々してるのは気分良くてな~」
所謂ヤキモチってヤツ?それ。そう言って酷く楽しげな顔をする
銀時に、思いっきり眉を寄せる新八。
「何すかソレ。全然違いますから。
単に本当に視界の暴力的なモノにイラッときてるだけですから。
序に今の銀さんの顔にもイラッと来てますけど」
「いや違うね。銀さんには判ってるから。
や~、なんだなぁ。何だかんだ言って、愛されちゃってるね、銀さん。
安心しろって、これ単なるアイコラ的なもんだから。」
ほら見てみ、ここ。と言って銀時は新八の肩を無理矢理引き寄せると、
DVDを指差して説明しだした。
「だから見たくないって言ってんでしょうがっ!
てか誰がこんなモン作るって言うんですかっ!!!」
ソコからなんとか抜け出そうと新八が暴れるが、それすらも
銀時の思考に加速を付けるだけらしく、ニヤニヤと笑いながら
抱き寄せた腕に力を込められた。
「や、なんか沖田君が嫌がらせの為に作ったらしくてよ。
出演料だとか言って俺にもくれた訳よ。
俺もさ、これ見た時は無自覚に自然モザイク掛けた上
コレもマヨ自身もこの世から無くしてやろうと思ったんだけどさ。
眼鏡にヤキモチ焼かせられるかもしれませんぜィ?って言う
天使の囁きが聞こえてきてよ。」
「それ悪魔の囁きぃぃぃぃ!!!!
何やってんですか、あの人はっ!
仕事に生かせよその技術とやる気っ!!」
「安心しろ、新八。
アナザージャケットは俺と新八にしといたから。
あ、こっちは勿論加工なしね」
「ぎゃぁぁぁぁぁあっ!!!
何やってんですかアンタはぁぁぁぁ!!!!」
ウキウキともう一つのジャケットを見せようとした所で、
銀時の顎に素晴らしく切れのいい新八の肘が入った。
その拍子に軽く吹っ飛んで炬燵から出てしまった銀時だったが、
涙目で肘を入れられた顎を摩りながらも、直ぐに片手を突き出して
ゆらりと立ち上がった新八の動きを諌めた。
「ちょっ!待て、落ち着け新八っ!
俺だってな、アナザーなんか嫌だと思ったよ?
だけどさ、仕方ねぇじゃん、他のヤツに見せたくないんだもんよ。
見せ付けたいとも思うけど、勿体無くて見せれない・・・
寧ろ見せてたまるかコンチキショーっ!
新八は銀さんだけのモノですっ!」
「うっせぇよっ!
もう何もかもがうっせぇよっ!!」
「・・・相変わらず騒がしい事この上ないネ」
修羅と化した新八と逃げ惑う銀時。
炬燵の中でぬくぬくとしながら、神楽は呆れた顔で二人を見詰めると、
ミカン丸ごと一つを自分の口のに放り込んだ。
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続投マジっすかっ!!ィヤッホゥ~♪♪