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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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てっきりもうそうなんだと思っていたら、実はまだだったらしい。

数日前、神楽は顔を赤くして妙に緊張している新八と、
一見何時ものやる気無しの様に見せながら、口元が
ニヤニヤニヤニヤと緩みまくっている
銀時から、

お付き合いを始めました。

宣言を頂いた。


・・・なら今までのいちゃつきっぷりはなんだったネ。

 

 

 

 

そんな神楽の感想も致し方ないぐらい、その後も何時もと変わらない
万事屋内だったが、言われてしまえば気になる事もある訳で・・・

「ね、銀ちゃん。」

新八が買い物に行ったのを見計らい、神楽はソファでだらけながら
ジャ○プを読んでいる銀時の元へと歩み寄った。
それに銀時は雑誌から目も上げず、 あぁ? とダルそうに返答を返してくる。

全く、この男は本当に何時もと変わらない。
と言うか、先ほど一緒に行くか?と新八に言ったものの素気無く断られたのも
あってか、何時も以上のダルダルさだ。

神楽は銀時の態度に、ケッと舌打ちをするが、ここで益々臍を
曲げられたらどうしようもない・・・と、思い直し、言葉を続けた。

「告ったのは銀ちゃんからカ?」

「ん~、まぁな~」

やる気の見えない返事だったが、神楽は想像通りの答えが
返って来て、小さく何度か頷く。

新八の性格上、例え心の底から銀時に惚れていても、
決して言葉には出さないと思うのだ。
好きだけど、でもその想いは告げない。
そんな感じがする。
けれどこの男は別だ。
覚悟が決まるまでグダグダ行きそうだが、最終的には開き直りそうだ。
でも・・・

「・・・もし、その時新八に振られてたらどうしてたネ」

そう、幾ら開き直ったとしても、その可能性が多々あったのだ。
それは新八の性格もあるだろうし、銀時の今までの生活態度
あっただろう。
他にも、年齢だの性別だの・・・と、一応色んな壁があったなのだ。


例え付き合う前から
ナチュラルバカッポーだったとしても。


ならば、少しは怖いと思ったりしなかったのだろうか。

私は・・・怖かったネ。

最初に聞いた時は、何を今更・・・と思ったのだが、もしも・・・と言う
事に気付いた時、世界が暗くなるほどの恐怖を感じたのだ。
そして、酷い怒りも。

新八は、きっとそんな事があっても変わらずにここに来てくれるだろう。
銀ちゃんだって、一応仮にも大人なのだから、それなりの対応を
取るはずネ。
それはきっと、何時もと変わらぬ万事屋となった事だろう。
けれど、きっと違っていたのだ。
同じだけれど、何処かがきっと違っていた筈なのだ。

上手く行ったから良かったものの、もしダメだったら
どうしてくれてたネ!!!

蘇ってきた怒りに、神楽が拳を握り締めていると、目の前の
男は雑誌のページを捲りながら、至って普通に答えてきた。

 


「聞かなかった事にする」

 

 

 

 


「・・・・は?」

 

 

返って来た答えに、パチリと目を丸くしていると、銀時はそのまま
ダラリと言葉を続けた。

「だからぁ、聞かなかった事にすんだよ、そんなのは」

で、も一回言う。そう言う銀時に、神楽は開いた口が塞がらない。

「・・・それでも断られたらどうするネ」

「断られないまで言う」

それでも諦めず再度問えば、直ぐにそう返された。

「・・・嫌がって逃げられたら・・・」

「捕まえるに決まってんだろうが。」

漸く雑誌から上げられた銀時の目が『何当たり前の事聞いてんの?』
言っていて、神楽は握っていた拳の力を抜いた。

と言うか、体全体から力が抜けた。

「で?何か用か?」

「ん・・・別に何でもないネ。読書の時間を邪魔して悪かったヨ」

不思議そうな顔で見てくる銀時に、神楽はユルリと首を振ると
遊びに行って来るネ。と言ってその場を後にした。

全く、新八も厄介なのに引っかかったものネ。

少しばかり同情しないでもないが・・・でも良かった。
だってあの男が居る限り、万事屋はずっと今のままだ。

例え新八が銀時に嫌気が差したり、我に返ったとしても、
あの調子なら大丈夫だ。


神楽はニンマリと口元を緩めると、元気良く外に飛び出した。

 

 

 

「あれ?神楽ちゃん、遊びに行くの?」

「おう、夕飯までには帰るネ」

途中で行き会った新八にそう告げると、神楽はそのまま行き過ぎ、
そして何かを思いついたように再び新八の元へと走り寄って来た。

「どうかしたの?」

コトリし首を傾げる新八に、神楽はニッと笑い、、

「人は諦めも肝心ネ、特に新八は」

と告げた。

「は?」

「人生、潔く諦めろヨ~」

「ちょっ!何不吉な事言ってんのぉぉ!!!?」

背中を向けそう言うと、新八のツッコミが追いかけてくる。
だがそれを軽く手を振る事で流し、神楽はそのまま
走り去っていった。


だってあの場所だけは、私も諦められないのだ。

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娘、初めてパピーを応援(笑)

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