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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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「たでぇまぁ~」

銀玉に見放された午後、銀時はカクリと肩を落とし家へと
帰ってきたが、中からは誰の声も返ってこなかった。

「あんだよ、銀さんが帰ってきたって言うのに
誰もいねぇのかよ。」

なんて言いながらも、お説教が待ってなくて良かったと
少し安心する。

・・・あ、でもやっぱ出迎えがないとちょっとアレだ。
や、別に寂しいとかじゃ全然ないんだけどね。
お説教が待ってなくて良かったんだけど。
あ~でもなぁ・・・や、だけどなぁ・・・
・・・うん、やっぱお説教なくて良かった事にしとこう。
だって新八、怒るとマジ怖ぇじゃん。
流石あのお妙と血が繋がってるだけはあるってもんよ?本当。

銀時はお説教時の新八を思い浮かべて、
ブルリと体を震わせた。

・・・が、同時に少しだけ口元が緩むのも感じて。

だってなぁ、怒られるって事自体は構われてるって
感じがすんだよなぁ。
なんて言うの?なんかこう、俺の事考えてますよ・・・みたいな?
しかもあいつ、怒る時も一生懸命っつうかさ。
それがまた可愛いっつうか、そんな可愛い口から
出てくる言葉
にもゾクゾクしちゃうっつうか。


・・・あれ?
銀さん何かヤバクね?これ。
なんか全然大人な感じがしないんですけど。
寧ろ変な意味で大人な感じがするんですけど。

主に特殊な。

いやいや待て、自分。
Sな自分を取り戻せ。

フルフルと頭を振って湧き出てきた思考を吹き飛ばしながら、
銀時は玄関を上がり、居間へと向かった。

そして昼寝でもしようとソファに向かったのだが・・・

「ありゃ、先客が居やがったか・・・」

何時も銀時が寝転んでいるソファ。
そこには気持ち良さそうに眠っている新八の姿があった。

「お~い、風邪引いちまうぞ~」

銀時は新八の横に腰を下ろすと、小さな声でそう呟く。
今日は比較的暖かな方だが、それでもまだまだ冬真っ盛りだ。
このままでは確実に風邪をひいてしまうだろう。

だが、ここまで気持ち良さそうに眠ってられると、
どうにも起こすのが可哀想になってくる。

「ってかこうしてるとまだまだ子供だね~」

比較的年相応な新八だが、こうしていると
幼さが前面に出ている気がする。

「でっかい目が隠れてるってのになぁ。
ってかメガネ、痛くねぇか?」

横向きで寝ている為、余計にそう思う。
銀時はそっと新八の顔からメガネを外すと、近くのテーブルに置いた。
そして乱れた前髪を優しく撫でる。

すると、新八の口元がやんわりと緩んだ。

「幸せそうにしちゃってまぁ・・・」

そのまま新八の頬へと手を滑らせる銀時。
すると今度はくすぐったかったのか、新八が小さな笑い声と共に
首を竦ませた。

その瞬間、銀時の指が新八の唇へと触れた。

「ぅおっ!!!」

指先に感じた柔らかな感触に、銀時の声が上がる。

「・・・え、何このプニプニ」

思わず指を当てたまま、銀時は新八の唇をじっと見つめた。

・・・こんな小さな口から、凄まじい突っ込みが
出てくるんだよなぁ。

動転してか、つい変な関心をする銀時の視線の先で、
新八の唇は気持ち良さ気に小さな寝息を立てている。

それは小さくて、プニプニしてて、ほんのり赤く色づいていて。

「なんか・・・美味しそう?」

思わずそんな事が口に出た。

・・・や、ちょっと待て、俺。
なんでそんなんが出てくんだ?
美味しそうって何だ?

いや、新八の唇だけどさ。

「ちょ、本気で待てって。
違うから、そう言うんじゃないから。
そんな趣味でもないから、銀さん。
そりゃ新八には時々キュンってくるよ?
でもそれはあくまで小動物的な?
子供って可愛いな~。
みたいな?
そう言う感情からであって、そんな・・・

あれ?、何時からそんなの好きになったっけ、俺。


・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ってそんなトコで正気に戻んじゃねぇよ、
俺ぇぇ!!
違う、本当違うから。
何が違うか判らんねぇけど、
兎に角違うからっ!!」

なんかこのままだととんでもない事に気付いてしまいそうだ。

銀時はそう思い、さっさと新八の唇から手を離そうとするが、

「・・・プニプニ」

思うだけで離れない体はある意味裏切り者だ。

「・・・え?本当何これ。
このプニプニから離れられないんですけどぉぉ!?」

内心焦ってはいるが、その指先は
まるで感触を楽しむかのように新八の唇を辿っていて。
次の瞬間、それが温かくて柔らかいものに包まれた。

「!!!!」

見れば新八の指が、銀時の指にパクリと食いついていて。

同時に心臓まで食らい漬かれたうな気がした。

 

 

 

 

 

 


「・・・お前、それは反則だろ」

一気に熱くなった頬を空いている手で覆いながら、
銀時はぼそりと呟く。



・・・とりあえずこの正直な体がこれ以上暴走する前に
起きてくんねぇかな?

あ、でも折角だからもう少しだけこのままでも・・・

いや、折角だからってなんだよ。

っつうか折角って言ったら折角だよなぁ、おい!





「・・・何やってるネ」



その後、帰ってきた神楽にものっそく冷めた目で
見られました。

や、折角だったんです、本当。


*********
坂田、妙な方向で自覚(笑)

 

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