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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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そう言えば・・・と、カウンターの向こうに居たババァが
マジマジとこちらを見詰めてきた。

あんだよ、ババァ。
言っとくが金ならねぇぞ。
あったらこんな所で呑んでねぇ

そんな思いを込めて見返せば、とんでもない台詞が
飛び出してきやがった。

 

・・・あれ?俺、飲みすぎ?
なんか変な言葉が聞こえてきたんですけど!?

 







 


「おい、聞いてんのかい?
アンタ、いつ新八に掘らせてやるつもり・・・」

「ぅぉぉおおおおいぃっ!!
ちょ、何とんでもない事口走ってんだ、このババァ!!」

とりあえず聞かなかった事にしようと流せば、
再度ババァの口からとんでもない台詞が飛び出してきやがった。

慌てて言葉を被せれば、むっと顔を顰められる。

いや、そんな顔したいのは俺の方だから。

っつうか何っちゅう事言いやがんだ、このババァ!
恐ろしいにも程があるっつうか
俺の新八を汚すな。

そう訴えれば、何を今更・・・と呆れた顔を返された。

「アンタに食われちまったって時点で
既に可哀想な事になってんだよ、新八は」

「だから汚すんじゃねぇよっ!
ってかさっきから人聞きの悪ぃ事ばっか言いやがって。」

「人聞き悪いってテメーがやってる事だろうがぁ!
事実なんだから潔く認めなっ!
で、偶には変わってやんな」

「事実も何も夢みたいな事抜かしてんじゃねぇぇ!!
ってか変わるって何をぉぉ!!?」

偶にも何も
全然ないんですけどぉぉ!!

・・・とまで口走りそうになって、慌てて口を閉じ、
そっと視線を逸らせた。

だが、流石はババァ、伊達に年を食っちゃいねぇ。
なんとなく察しがついたようで、アンタ・・・と言ったきり、
酷く生暖かい視線が向けられてきた。

「あそこまで熟年夫婦な気配を出しておいて、
まさか・・・ねぇ」

まぁアンタも一応良心ってもんがあったんだね。なんて
妙に優しい声で言いながら、ババァは少なくなった俺の
コップに酒を注いでくれた。

・・・同情か?同情なのか、コレは。

そんなもんいらねぇから幸せをくれよ。

っつうか良心なんてもんのせいでこの現状なら、
即効で投げ捨ててるね、俺は。
いらねぇよ、そんなもん。
邪魔なだけじゃねぇか。

あんのはヘタレな男心だけなんだよ、
コンチキショー。

あ、でも流石にこれは隠しておこう。
うん、良心からって事にしておこう。
そうだよ、俺、良心的な男だから?
新八がちゃんと成人するまで待ってるっつうか?
や、向こうから誘ってきたら、また話は別だけどね?
なんつぅの?やっぱ新八の気持ちを優先したいって言うか?
杓子定規にはまってるだけの男じゃないからね、俺は。
絶対成人するまではっ!・・・とかじゃ全然ないから。
そう言う空気にはマジ敏感だから。
僅かでも感じ取ったら、
絶対逃さないからぁぁ!!




・・・って事で新八から誘ってくんねぇかな~。




「ならその良心でもって、ちょっと新八に
掘らせてやんなよ」

ぼんやりと桃色未来を想像していると、再びババァから
爆弾が投下されてきた。

思わず呑んでいた酒が変な所に入り、むせてしまう。
すると 落ち着き無いねぇ。なんて嫌そうなババァの声が
聞こえてきた。

うっせぇよ!落ち着きなくなるような事言ったのは誰だよっ!

「っつうかそんな良心は本気でいらねぇ」

大体なんでそんな話になるんだ。と問い質せば、ババァは
それがねぇ・・・と言って、タバコに手を伸ばした。

「新八に『人類股間計画』の話したら、
せめて一度使うまで待っててくださいって言われてねぇ」

「・・・おい、待てババァ。
何なんだよ、その空恐ろしい計画はっ!
ってかなんちゅう会話してんだよ、新八とっ!!!」

なんでも以前俺が猫になっていた時に、そんな会話を
していたらしい。

本当、俺の新八を汚すな。
ってか俺の為にもその計画は是非無かった事にして下さい。
まだ使っていたいです

・・・や、使ってないけどね、最近。


でも、希望は持っていたい・・・と
思いっきり睨み付けるが、ババァは何処吹く風。
深々と溜息を吐いた。

「でもアンタがそんなんだから、新八が使う機会なんて
ないだろう?」

「ったりめぇだ。
使うも何も、アレは俺のもんだ」

「まだ手も出してないヘタレが威張るんじゃないよ。
ったく、だからいっその事アンタに相手させようと
思ったんだけどねぇ・・・」

まさかまだとは・・・と、ババァはもう一度、呆れたように
深々と溜息を吐いた。

「あたしの計画は、何時になったら遂行出来るのかねぇ」

・・・いや、実際問題遂行されない方がいいだろ。
そんな人類絶望計画。

でも、まぁ・・・と、俺はコップに残っている酒を
グイッと口にした。

新八が一度使ったら、計画が遂行されると言うなら
ある意味好都合だ。

それを理由に絶対ぇ使わせねぇ。

ババァ、ナイスアシスト。

後はアレだよなぁ・・・と、空になったコップを
ババァへと差し出した。

 

 

 

 

 

 

・・・とりあえず新八の良心に訴えてみっか?

***********
実はまだ未遂だった二人(笑)

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