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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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お妙に呼び出された新八は早めに万事屋を出る事になった。

本当ならもっと遅く、寧ろここに住めってマジで。と言いたい所だが、
何分お妙の呼び出しだ。
何度も言うが、あのお妙の呼び出しだ。

邪魔したら、新八の可愛い顔所か明日の朝日も拝めないだろう。

と言う事で名残惜しく玄関まで新八を見送り、少しだけ肩を落とす。

・・・いや、時間にしてみれば明らかに俺の方が新八と一緒に
居るけどさ、でもどれだけ一緒に居たとしても足りないわけで。

「・・・暇だし、呑みにでも行っかな」

今日は泊まれないのだから・・・と、帰り際新八に呑みに行くなと
言われたけれど、寂しいのだから仕方がない。

ってか神楽だってもう一人でも平気だろ。
新八が居る時は甘えているみてぇだが・・・

「お~い、銀さん夕飯食べたらちょっと出てくるわ」

「寧ろ夕飯食べる前に行って来いヨ」

居間へと戻り、ソファに寝転んでいる神楽に言ってみれば、
案の定どうでもよさ気に答えられた。

・・・やべ、なんか寂しさが倍増されたっ!
ってか食べてくからね!ちゃんと夕飯は食べてくからね!
新ちゃんの手料理は誰にも渡さないからっ!!

そう言うと 使えねぇヤツ。と舌打ちされた。

・・・よし、今日はとことん呑もう。
長谷川さんの奢りで。

 

 

 

 

 

 

 

で、上手いこと長谷川さんを捕まえて快く奢ってもらい・・・
や、マジだって。本当快く奢ってもらったって。
だって長谷川さん、嬉し泣きしてたからね?
滝の如き涙を流してたから、本当っ!

でも、それで調子に乗ったのが悪かったな、うん。

だって気が付けば銀さん、超エコな所で寝てたからね?

ゴミ収集所という名の再利用布団で。

いや、あれは匂いと世間の目さえ気にしなきゃ超快適だって。
案外暖かいし、クッション効いてるし。


・・・うん、嘘だけどね。


あ~、もう酒は呑まねぇ!
少なくとも今日はっ!!

朝日を背に、痛む頭と体を引きずりながらどうにか家まで
辿り着く。
そして待っててくれているだろう布団を夢見ながら
扉を開けた所で・・・

「お帰りなさい、銀さん」

・・・降ってきた言葉に、とりあえず
土下座したのは言うまでもねぇな、うん。

 


 

 


どうも昨日早めに帰った新八は、今日の朝御飯の下準備を
していくのを忘れていたらしく、何時もより早めに
万事屋へと来ていたらしい。

早々に説教を始めた新八だったが、俺の有様に気が付いたのか、
すぐさま凄い勢いで風呂場へと叩き入れられた。

・・・やっぱいい寝床だわ、ゴミ収集所。


 


「全く、一体何処で寝転んで来たんですか、コレッ!」

思っていたより体は冷え切っていたらしい。
暖かい風呂に浸りつつ、扉の向こうから聞こえてくる新八の
声に耳を傾ける。

「ん~、何処ってエコ的布団?」

「はぁ?あ~、なんかシミ付いてるしっ!!」

落ちなくても知りませんからね!と言いながらも、
水の流れる音と、布を擦る音が聞こえる。

それに軽く謝罪しながらも、緩く口元が上がるのを感じる。

「反省してるんですかっ!大体昨日は行かないで下さいって
お願いしてたでしょ?」

神楽ちゃん一人にしてっ!そう怒られるが、俺の気分は
このお湯のようにポカポカと暖かい。


だってさ、怒っててもオマエ、風呂用意しててくれたんだよな?
その着物のシミだって、きっと真っ白に落としてくれるんだろ?
朝御飯も用意してあって、布団も敷いてあって。


そう思うと、ニマニマが止まらない。

「銀さん?聞いてます?ってか起きてます?」

返事を返さない俺を不審に思ったのか、風呂場の扉が開き、
新八の顔がヒョコリと出てきた。

「銀さん?」

いい気分のまま風呂の縁に腕を置き、そこに頭を伸している俺の髪に、
優しげな声と暖かい手が落ちてくる。

「もう、こんなトコで寝ちゃダメでしょ?」

起きて下さいよ。なんて揺らされるが、気持ちが良いので
そのままにしておく。
すると、今度は脱衣所の方からもう一人の声が聞こえてきた。

「どうしたネ?」

「ん~、銀さんお風呂入ったまま寝ちゃったみたいなんだよね」

いや、寝てない。寝てないよ?
ただ気持ちいいから眼、瞑ってるだけだから。

困ったような新八の言葉にそう反論したいが、どうも言葉には
なっていなかったらしい。

仕方ないアルネ~。なんて呆れた声が聞こえてきた。

「本当、こんなトコで寝ちゃって、ダメだよね~」

「全くヨ。ダメな大人の見本ネ」

「あ、神楽ちゃんそこのタオルとってくれる?
とりあえず出させて、服着させちゃうから」

「おぅ。そしたら私が布団まで投げ飛ばしてやるネ」

「・・・や、せめて引きずってってあげて?」


そんな会話が、段々と遠くなっていく。

やべ、俺本当に寝ちゃってね?コレ。

そうは思うが、閉じた目蓋は開いてくれそうにない。
・・・ま、いいか。なんか新八達がやってくれるみてぇだし。


「本当、ダメな大人だよね~」

「まるでダメな大人ヨ、本当」


クスクスと笑う声を聞きながら、俺の意識はどんどん落ちていく。


馬ぁ鹿、そんなダメな大人を作り出しているのは、
確実にオマエラだよコンチキショー。








だから責任とって、ずっと傍に居てくださいっ!

***********
メロメロです(笑)

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