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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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何時もの巡察の途中、前方から多分人生におけるアンラッキーカラー
である銀色がヒョコヒョコ歩いてきた。

どうやら向こうもこちらに気付いたようで、一瞬にして
間抜けな顔が歪にゆがむ。

そのまま次元も歪めて何処かに消えてしまえ。

だがそんな願いが叶う筈もなく、隣を歩いていた総悟が
飄々と声を掛ける。

「おや旦那じゃないですかィ。
どうしやした?まるで惨殺、いや寧ろ瞬殺してこの世から
速攻で消し去りたいと常々思っている土方に会った
ような顔をしてますぜィ?」

「名前思いっきり出ちゃってるんだけどぉぉ!!?
普通濁すとこだよねぇ、そこぉぉ!!
ってかそんな事思ってるのはテメーもだろうがぁぁ!!」

「やれやれ、被害妄想が過ぎますぜィ、土方さん。
俺は思ってるだけの男じゃありやせん」

「完全なる被害になってるじゃねぇか、
それ。」

頭にきてニヤリと笑う総悟の頭を叩く。・・・が、憎らしい事に
サラリと避けられて、代わりに山崎の頭にヒットした。

あぁもうムカつくなぁ、コイツ。
っつうかギャーギャー文句言うな、山崎。
今のは俺が悪いんじゃねぇ、避けた総悟が悪ぃんだよ。
んで避けられなかったテメェも悪い。

まぁ避けたら避けたでぶん殴るがな。

「おいおい、人を捕まえといて漫才しないでくれる?
何?新ネタ見て欲しいの?
言っとくけどウチには最強のツッコミが居るからね?
そん所そこらのツッコミなんて屁でもねぇよ?」

って事でテメーはつまんねぇから腹召して来い。何時もの
だるそうな顔でそう告げてくるヤツに、俺の頬がヒクリと引き攣る。

・・・いや、別に漫才してる訳でもねぇけどな?
つまんねぇと思われたって、こっちこそ屁でもねぇけどな?

とりあえずテメェの全てがムカつくわぁぁ!!!

思わず腰にある刀に手を伸ばしていると、山崎から暢気な声が
聞こえてきた。

「あれ?旦那、今日は一人なんですか?」

新八君達は?そう問い掛けている山崎に、そう言えば・・と視線を
周囲に飛ばす。

確かに、何時もヤツの隣に居るガキ共の姿が見えない。

「パチンコ帰り・・・って訳でもなさそうですし・・・」

山崎の言うとおり、今のヤツは意気消沈もしていないし、
何より両手に見慣れたスーパーの袋を提げている。

本来、こう言う格好をしているのはヤツ曰く最強のツッコミである
新八だ。
もしくは二人、偶に三人並んで袋を提げて歩いている。

コイツ一人で・・・なんて言うのはかなり珍しい。

総悟もそう思ったのか、イヤに楽しげな顔で天パに近づいていった。
そしてチョイチョイと肘でヤツのわき腹をつつく。

「なんでィ、とうとう見捨てられたんですかィ?
だから俺が言ったじゃねぇですかィ、あいつ等はまだガキなんですぜィ?
特殊な趣味には着いていけやせんて。」

「・・・沖田君、人聞きの悪い事言うのやめてくなんい?
違うからね?見捨てられてもないし、特殊な趣味もないから」

「自覚ねぇんですかィ?そりゃヤベェや」

「おいぃぃぃっ!!ちょ、マジやめてくなんい?
ないから、本当にないから、そんなのっ!
今日も買出しするのが重いもんばっかだから
変わりに行ってやるぐらい優しさ丸出しだからぁぁ!!」

ったく、原チャがありゃ話は別だったのによぉ。なんて叫びに、
ふと視線を下げて見れば確かに。
米やら味噌やら重量のあるモンがチラチラ袋から見えている。
だが・・・

「なら尚更、新八君達と一緒に来れば良かったじゃないですか」

俺の疑問を山崎も思ったらしい。
不思議そうに首を傾げて問い掛けていた。

「そうそう。何時も何かしら理由つけて・・・
まぁ理由なくても一緒にいるじゃねぇですかィ。

なんで今日は一人なんで?」

そう言うプレイですかィ?そう問い掛けた総悟に、ヤツは
だから違ぇよっ!と声を張り上げた。

「つうか今日は天気が怪しいだろうが。
もし一緒に来て、帰りに降られたらどうすんだよ。
風邪なんか引いたら可哀想だろ」

その言葉に、一瞬ポカリと口が開く。

それは総悟達も同じだったらしい。一瞬間が空くが、
直ぐに山崎が我に返り、言葉を発した。

「いや・・・でもそんな事になったら旦那の事だ。
口では何だかんだ言いつつも、甲斐甲斐しく世話して
熱で顔を赤く染めた新八君とかを嬉々として
眺めてそうなんですけど・・・」

だな。最低だけど普通に目に浮かぶな、それ。
しかもその方が先程の発言よりも
納得できるし。

そう思っていると、ヤツは嫌そうに眉を顰め、
緩々と首を振った。

「そりゃ元気な時に見れたらそうなるけどな。
でも実際そうなったら可哀想以外ねぇだろ、もう。
新八なんかオマエ、本当苦しそうなんだぞ?
しかも世話かけるのが心苦しいのか謝ってばっかでよぉ。
神楽だってあんな大食らいが普通の人レベル
落ちるからね?見てらんねぇって、もう。
あ、でもアレだけどな。それが少し良くなると
滅茶苦茶甘えてくんだけどな。
こう布団からちょこっと顔出してよ、氷枕だの
頭が痛いから撫でてくれだの洒落になんねぇぞ、もう。
しかも新八なんか普段甘えねぇじゃん?
だから神楽の見て自分も真似しようとするんだけどよ、
やっぱりどっか恥ずかしいみてぇでチラチラ
こっち見ちゃってな。もうな、アレな。

なんでもしたくなっちまうな、アレ。

あ、いやでもやっぱ元気な方がいいな、うん。
まぁ元気過ぎて毎日煩いんだけどよ。
今日だってよ、俺一人で行くっつってんのに着いて来るって
聞かなくてよ~。もう銀さん参っちゃうよ、本当。
で、何とか言い聞かせて出てきたんだけどよ、
早く帰って来いって言われちまってさぁ。

寄り道や余分な糖分買って来たら
首へし折ったる。

・・・なんて言われちまってよ。
照れ隠しにも程があんだろ。

もう銀さんいないと寂しいっ!
みたいな?
あぁもうトイレも気軽に行けねぇなぁ、おい。

ま、変わりに新八が行く時は
着いてってやるんだけどな?

や、流石に神楽のは着いてかねぇよ?
一回死に掛けたし。
でもさ、やっぱ家の中だって言っても怖いじゃん?

ほら、足がなかったり体が透けてたりするヤツとかさ。
まぁそんなのなくても、何処でも
着いていくけどな、俺は。

いや、俺は平気だよ?だけどほら、新ちゃんは素直に言えねぇからさ。
だからついてってやってんだけど、もう恥ずかしがっちまってなぁ。
照れ隠しに怒るんだけど、それがまた可愛くて・・・
思わず鼻血が出そうになるから。
・・・や、実際出したけどよ

顔面にいいの貰って。

ってそうだよ、早く帰ってやんねぇと」

こんなトコで油売ってる場合じゃなかった。と、今まで
だらしない顔でダラダラと語っていたのを止め、
こちらに背を向けると足取りも軽くこの場から去っていった。

「・・・あれ、捕まえた方が良くないですか?」

ポツリと呟かれた山崎の言葉に、少しだけ悩む。

「・・・なんの理由でだ?
あり過ぎて迷うだろ、あれ」

遠くなっていく背中を見ながら、ぼんやりと呟く。

・・・って言うかよ。

 

「・・・まず新八達を保護した方が良くねぇか?」

思わず出た言葉に、珍しくも総悟達が深く頷いたのだった。

*********
八万打企画第八弾・蒼さんからのリクで
「坂田が新八と神楽が好きで大事過ぎて。
周りから、ショタ&ロリコン疑惑浮上」との事でしたが
如何だったでしょうか?
疑惑どころじゃないですね、これ(笑)
とりあえず真性そうな坂田が悪いと思います(コラ)

こんな感じになりましたが、坂田のあまりの熱弁に、思いっきり
引いていただければ嬉しいですv(え?)

何時も構って頂けてる上に、ナイスリク有難うございましたっ!

 

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