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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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「にしても・・・違和感ありやせんねィ、新八は」

「・・・沖田さん、その言葉全力で打ち返させて貰います」

お茶を飲みつつ、しみじみとそんな事を言う沖田さんに、
僕はヒクリと頬を引き攣らせた。

あれか?まだアレの大きさの事を言ってんのか!!?

「寧ろアレだよな。女になって清純派前面に押し出されてるよな、
新ちゃんは。」

「旦那は何時にも増して、隠しとかなきゃ
いけねぇもんが前面に押し出されてますけどねィ」

「元々隠す気ねぇからな。
ちなみに今日のはお妙の見立てか?」

ならナイスチョイスッ!!と言う銀さんに、若干引いてしまうのも
無理がないと思う。

本当、隠す気ねぇなぁ、オイ。

「最初は何時もの格好だったんですけどね・・・姉上の希望で・・・」

そう言うと、銀さんは顎に手を当ててゆっくりと頷き始めた。

「あ~、何時もの袴ね。これもいいけどそれも・・・
うん、アリだな、全然アリ。
ってか寧ろ萌える」

「何が!!?」

寧ろ隠せよ、少しはぁぁぁ!!!!

とりあえず一回ぐらい殴っておこう、そうすれば少しは治るかもしれない。
思考回路が。

そんな事を考え、手を上げようとした所で、不意に沖田さんに
袖を引っ張られる。
見れば何やらニヤニヤと良くない笑顔が・・・

「・・・なんなんですか、その笑いは」

出来れば聞きたくない・・・と言う表情を丸出しにして
そう問い掛けると、沖田さんはより一層笑みを深めた。

「いやいや、それならばっちり見たと思いましてねィ。
着替えの時」

どうでしたかィ?そう聞かれ、僕は一瞬何の事だか判らず首を傾げる。
そんな僕に、沖田さんはヤレヤレと首を振って小さく息を吐いた。

「オイオイ、そこまで清純派をアピールしないで下せェ。
こんな機会滅多にねぇんだぜィ?しかもタダで見放題。
なんなら見せっこでもしやすかィ?」

そう言って沖田さんは上着を脱ごうとし始め、
漸くなんの事か理解した僕は、瞬時に頬が熱くなるのを感じた。

って、それかよっ!!

だがあまりの恥ずかしさに声に出せず、パクパクと口を開けていると、
横からスッと長い腕が出てきて僕の視界を遮ってくれた。

「止めとけ、沖田君」

見ればやる気のなさそうな銀さんが、沖田さんを見据えていて。

さすが銀さんっ!
マダオでも大人だったんですね!
初めて実感しましたよ。

だが沖田さんは詰まらなそうだ。
ムッと唇を尖らして銀さんを睨みつける。

「なんでィ、旦那。止めねぇで下せェよ。
こんな機会でもなきゃ、新八は一生女の裸なんて見れないんですぜィ?」

どっかの誰かさんのせいで。とぼやく沖田さん。

・・・いや、勝手に人の未来を決め付けないで下さいよ。
ってか誰かさんって誰だ。
そんな暗黒人生押し付ける人物は。

銀さんは沖田さんの言葉に、短く息を吐くと伸ばしていた手を
自分の膝へと戻した。
そしてジトリと沖田さんに視線を向ける。

「当たり前ぇだ。そんな機会あったら悉く潰してやらぁ。
ってか男も女も関係なく、
コイツにそんな機会はあたえねぇ」

「ってアンタかよっ!」

真剣な顔で不穏な事を言う銀さんに、思わず僕がツッコムと、
銀さんの視線が僕へと向けられた。

「だから新八・・・どうしてもって言うなら今のうちに
自分の見とけ。・・・てダメだな。今のオマエのじゃ
刺激が強すぎるか・・・
仕方ねぇ、特別に銀さんのを見せてや・・・」

「見ねぇよ!!
ってか見たくもねぇよ、そんなのっ!!」

そう叫んで銀さんの顔面に拳を突き入れた。

基本女性には優しく・・・と思っているが、今は特別だ。
状況が状況だし、相手パー子さんだし。
うん、遠慮なくいこう、僕。

そんな決心をしていると、横で見ていた沖田さんがポンと手を叩いた。

「あぁ、確かに今の新八じゃ刺激が強すぎまさァ」

「だから何の!?」

「ばっか、オマエ今の自分見てみ?
清純派じゃん?超清純派なお淑やか美少女じゃん?
ハードル高すぎるって、ソレ。初心者が挑むもんじゃねぇ。
それは銀さんレベルになってからだ。
だから新ちゃんは銀さんのを見て、銀さんは新ちゃんを堪能する。
あれ?これって完璧じゃね?」

いや、そんな鼻血を盛大に出しながら言われても
怖いだけですからね!?
って言うかそれ、殴ったから出ただけですよね?
それ以外のモノは混じってませんよねぇぇ!!?

血が溢れ出ている鼻を押さえながら、ジリジリと寄って来る
銀さんに、僕もジワジワと後ずさる・・・と、その背中が
何かに当たった。

驚いて顔を上げれば、ソコには何時の間に帰ってきていたのか、
物凄い笑顔の姉上が。

 












 

「・・・刺激が強すぎる光景だねィ」


鈍い音と断末魔の声を聞きながら、ボソリと呟いた沖田さんの言葉に、
僕は静かに頷いた。

うん、多分成人指定入りますね、アレ。

 

 

 

 

 


「やっぱりこの色の方が新ちゃんには似合うわね」

あれから暫くして、新しい赤に身を染めた姉上は、嬉々として
僕の目の前に買ってきた戦利品を並べ立てた。

・・・やってたんですね、お店。
物凄い商売根性ですね、僕も見習わなきゃ、ははは。

とりあえず、あんな惨劇を目にした後で逆らう気力などあるはずもなく、
僕は姉上の言い成りになっている訳なんだけど・・・

「こう言うのも似合いやせんかねィ?」

「それはオマエの方が似合うネ。新八はこっちヨ。
ね、姉御」

「お、チャイナにしちゃいい趣味してんじゃねぇかィ。
じゃあ俺はこっちを・・・」

「あら、やっぱり美人さんね。
どうせだから着物も変えて下さいな」

「へ~い。あ、新八。やっぱ序だから見とくかィ?」

「見ないって言ってるでしょ!!!
ってかなんでアンタまで参戦してんだぁぁぁ!!!!」

 

叫ぶ僕の後ろで、元に戻るまでは一週間かかる・・・と言う
死刑宣告にも等しいテレビの音が聞こえてきた。

 

 

―――志村新八、本日自慢の喉の限界が
見えてきた感じです。

 

 

 

 

 

 


 


その後、ニュースで言っていた通り、無事元に戻れた訳ですが・・・


「さ、今日はこれを着てね、新ちゃん」

「や、僕もう性別戻ってるんですけどぉぉぉぉ!!!?」

「お、新八ィ。今日も違和感ねぇなぁ」

「いや違和感ありまくりですからね!?
その目は節穴かぁぁぁ!!!」

「えぇ、実はこのアイマスクの目が俺の真実の目でして・・・」

「そんな薄気味悪い真実の目なんか捨てちまえっ!!」


・・・案外、喉って丈夫に出来てました。


*************************
三万打お礼企画第四弾。
もち様からのリク(すみません、こちらでやらせて貰いましたι)
「男女逆転・妙神が新を甘やかす」との事でしたが・・・
すみません、無駄に長くなってしまいましたぁぁ!!!(土下座)
しかもあまり甘やかしていないような・・・ι

こんな感じになりましたが、少しでも楽しんで頂ければ
嬉しい限りです。

企画参加、本当に有難うございましたvv

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