忍者ブログ
銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




目の前に見るからに怪しい

『思春期の悩みもこれで解決☆
異性となって神秘のベールを覗いてみよう♪』

付いてる説明までもが怪しい液体の入った瓶が一本。


そしてそれをキラッキラした目で見詰めている、
今にも瓶ごと口に入れてしまいそうな少女が一人いたとする。


さぁ!アナタならどうする!?

 

⇒見なかった事にする
 気付かなかった事にする
 知らなかった事にする
 

 

「ってどんな三択ぅぅ!!?
どれ選んでもBAD END直通じゃね?
や、したいけどね?本音じゃ選びたいけどね?
でも人間、本音ばかりじゃ
生きてけねぇんだよぉぉ!!」

そう叫ぶなり、新八は神楽の目の前にあった瓶を鷲掴んだ。

「なにするネ新八!
それ私が先に見つけたヨ」

「見つけたじゃねぇよ!
大体これ、銀さんに届いた荷物でしょ?
何勝手に開けてんの!!」

「別に銀ちゃんあてじゃなかったネ。
金ちゃんあてだったヨ」

ホラ。と神楽が突きつけてきた伝票には、確かに
『坂田金時様』と書かれていて・・・

「送り主は坂本さんかよ・・・
怪しいにも程があるじゃねぇかぁぁ!!!」

とりあえず憂さ晴らしとばかりにそれを引き裂いてみた。

「兎に角これは没収!」

「何でアルカ!?
私、瀕死のペルーを覗いてみたいよ!」

「ペルーって誰!?
なんでそんな状態になってんのぉ!?
ってか覗く前に救急車呼んどこうよ、その場合ぃぃ!
大体違うから、神秘のベールだから!
それにこんな怪しいの飲んでお腹壊したらどうすんの!」

ご飯食べられないよ!?と、必死に腕を伸ばす神楽ちゃんから
瓶を遠ざける為、こちらも必死に腕を伸ばしていると、

「それは困るネ」

と、漸くこれの怪しさに気付いたらしく、僕にしがみ付いていた
腕を離してくれた。

うん、やっぱり神楽ちゃんにはこれが一番効くよね。
本当に死活問題だもん。神楽ちゃんにとっての食は。

ホッと一安心し、腕を降ろした・・・僕が間違ってた。


「でも気にはなるからオマエが飲めヨ」


そう言って神楽ちゃんは僕の腕ごと瓶を掴むと、
あっと言う間に蓋を取ってそのまま僕の口の中へと
突っ込んできた。

ちょ、僕が倒れても死活問題でしょうがぁぁぁ!!
毎日のご飯作ってるの誰だと思ってんだコノヤロー!

・・・と言いたかったが、流れ込んでくる液体と、
口を塞いでいる瓶のせいで言える筈もなく。

ゴクリと飲み込んだ音に、目の前の神楽ちゃんの顔が
凶悪に笑ったのが見えたが、コノヤローと思う間もなく、
ボフンと言う音と共に周りが白い煙に包まれてしまった。

 

 

 

 

 

 

 


「たで~ま~」

今日は負けもせず、かと言って勝ちもせずただ時間を潰してきただけ
と言う状況で帰ってきてみれば、何故だか出迎えの言葉はなく、
変わりに居間から物凄く咳き込んでいる新八と神楽の声が聞こえてきた。

・・・また変な遊びしてんじゃねぇだろうな、あいつ等。

時々、手に負えないほどの童心さを思い出してしまう
お子様二人に、深々と溜息が落ちる。

「お~い、遊ぶのも程ほどにしとけよぉ?」

じゃないと鬼婆が殴り込んでくるぞ。と気だるげに頭を掻きながら
居間へと入ると、何故だか黙々とした白い煙で覆われていた。

「おいおい、火遊びしてたんじゃねぇだろうな?
言っとくけどアレだぞ?
火遊びが過ぎると家庭崩壊しちゃうからね?」

「ゲホッ・・そ、それを言うならオネショでしょ」

大人と子供を一緒にしないで下さい。ゲホゲホと咳き込みながらも
きちんと突っ込んでくる声に、やっぱり新八は何処までいっても
新八だな。
と妙に感心し、とりあえず室内の煙を追い出すべく
そこら辺の窓と言う窓を開け放った。

「・・・あれ?」

そして振り返った先に居る筈の、何処までいっても新八は
何故かお下げ髪にセーラー服を着ていらっしゃって。

「・・・え?マジで火遊び?」

「はぁ?・・・ってぅわ、本気で変わってるよ。
ってかなんで服装まで?」

「オプションらしいアル」

ホラ。と心底げんなりしている新八に、神楽が
何かを差し出しているのが見えた。

が、動揺している俺にとってはそんなものどうでもいい訳で。

え?何コレ。マジで家庭崩壊の危機?
いやいや、そんな事ねぇよな。
だって坂田家は円満そのものだ。
あ、って事はアレだ。

俺へのサービスだな、コレは。

でもあんな形のセーラーなんて持ってたっけ?
確か俺の持ってるのはピンクの超ミニスカだった筈だが・・・

「えっと?・・・服装はオプションとして年齢別に変わります。
十代は学制服、二十代は特殊職業制服、
三十代は家庭内制服(女性限定)・・・
銀さん、特殊職業制服とか家庭内制服って何ですか?」

「ん?特殊はナースとか警察とかだろ。
で、家庭内はエプロン、もしくは割烹着」

「・・・僕、十代で良かった。
有難うございます、銀さん。
とりあえず近寄んな」

「あぁ!?何でだよ。」

「聞いといてなんですが、本気で引きました」

「ってか銀ちゃんキモイアル」

「ちょ、ここは『銀さんって物知りなんですね、流石ですv』
って語尾にハートでも付けとこうぜ?
あ、違うな。これ一般常識だから
別に銀さん物知りって程でもないな、うん」

とりあえず二人から送られてくる視線の温度を
上げようと言い訳してみるが、どうやら悪あがきに
過ぎなかったらしい。

・・・ね、銀さん風邪引きそうよ?
その冷たい視線。

しかも新八に至っては、
お下げ+セーラー服と言うオプション付だし。

新しい扉を開けちゃったら
どうすんだよ、おい!
なんかゾクゾクするじゃねぇか!!

「・・・すみません。近寄るとかそういう事以前に、
もうこっち見んな」

今現在、多分自分としてはとても哀しい表情を
していると思うのだが、違うのだろうか?

二人の視線が刺すようにきつくなり、序に言葉も
心に突き刺さった。

あれ?どんな顔してんの、俺。

「鼻の下ダラッダラに伸びてるネ。
まさに視界の暴力ヨ」

考えていた事が判ったのか、神楽にそう指摘された。

「バッ!そんな事ねぇからね?
銀さんのは常に理想の数値をはじき出してるから。
それは例え鼻の下であっても、例外じゃねぇんだよ!
ってかこんなイモお下げでニヤケないから。
全然趣味じゃないけど可愛いなぁ、おい。
第一未成年とか無理だから。
セーラー服なんてまさに
その代名詞じゃね?
なんか手を出しちゃいけないオーラがムンムンで
ヤバイな、コレぇぇ!!!」

勢い良く否定しながら新八を指差せば、
これまた勢い良く新八が後ろに後ずさり、

「・・・ヤバイのは銀ちゃんの頭ネ」

新八、隠れてた方がいいアル。と神楽が俺と新八の
間に入ってきた。

コラ待て。
離れるのはいいが間に入るな。
見えねぇだろうが、新八が。

・・・ってアレ?
これって俺へのサービスじゃなかったの?

二人の態度にもしかしたら違うのかも・・・と思った俺は、
とりあえず誤解を解く為、一つ大きく深呼吸した。

「いやいや違うから。
人を勝手に犯罪者にしないでくれますぅ?
大体銀さん、こう言う慎ましいボディーとか本当興味ないから。
どうせ作るならもっとボイーンと作ってくんなきゃ」

ってかコレ、何入ってんの?上手く作ったね~。
なんて話題を変えようと新八の胸へと手を伸ばし・・・

 


   フニョ~ン

 


幸福を掴んだ。





うん、前言撤回。
ナイスサイズです、新八君。

**************
五万打企画第三弾。あんもち様からのリクですが、
すみません、もう少し続きますι
 

拍手[1回]

PR

[317] [316] [315] [314] [313] [312] [311] [310] [309] [308] [307
«  Back :   HOME   : Next  »
無駄語りご案内
銀魂の新八受け中心、女性向けブログです。 BL、やおいなどの言葉を知らない方、また、知っていて嫌気をを感じる方は、ご注意を。 また、出版社様、原作者様、その他関係者様方とは一切関係ありません。
HN:
太門
性別:
非公開
フリーエリア
ご感想、きりのいい数字等踏まれましたら、お気軽にドウゾ☆
バーコード
ブログ内検索
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]