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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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どうやら弟という風には思っていなかったらしい。

・・・なら一体何なんだ?

 

 





ボーっとジャ○プを掲げながら、部屋の中をチョコマカと
動き回る新八の気配を追っかけてみる。

これはもう癖だ。

だってコイツは結構オッチョコチョイで、目を離すと
危なっかしくて仕方がねぇ。
いっその事、ずっと俺の傍に置いておきたいぐらいだ。

そうすりゃ安心だし、何より気分が良い。

って、だからなんでそうなんだよ、俺。
や、確かに気分良いけどね?なんかほんわりするってぇのか、
ホコホコするってぇのか・・・
あ、でも動悸が激しくもなるんだよな。

・・・やっぱ危なっかしくてハラハラしてんのか?俺。


思わず考え込んでいると、掃除が終わったのだろう、
パタパタと歩き回る気配が止まった。ちらりと見ると、
新八は時計に視線を向けたまま微かに首を傾げ、小さく頷いていた。
どうやら夕飯の支度に取り掛かる事にしたようだ。

「今夜はお素麺にしましょうか?」

お登勢さんから貰ったのがいっぱいありますし。
そう言われ、俺の頭には素麺がポカリと浮かぶ。

素麺かぁ、そう言えば今年はまだ食べてねぇな。
あれ、俺的には味も薄いしそんなに腹に溜まった気が
しないんだけど、新八が作ると美味しいから不思議なんだよな。
あ、そう思ってたらものっそい腹が減ってきた。
少し多めに茹でといて貰うか。
・・・って言うか・・・

「確か去年、上の方にしまっちまっただろ、器」

うん、当分使わないからって言われて、上の棚に仕舞った記憶がある。
ジャ○プから目を離して視線を向ければ、新八も
その時の事を思い出したようだ。

あっ と小さく口を開けてこちらを見ていた。

それを見て一瞬心臓が飛び跳ねたが、なんとか無視して寝転んでいた
体を起こした。

・・・ってか本当、何この不整脈。

 

 

 

 




自分でも取れると言い張る新八を軽く流し、俺は上の棚から
取り出した硝子の器を取り出した。

うん、多分取れるだろうけどさ、やっぱ危ないじゃん?
そう思ってハラハラしちまう俺の心臓も危ないじゃん?
だからいいんだよ、これで。

こう言うのは銀さんの仕事です。

そう言うと、新八は少し口を尖らせて顔を伏せ、
それでも「有難うございます」と礼を述べてきた。

・・・や、判るんだけどね?
なんとなくこう・・・男としてのプライド?
そう言うのが傷付けられるって言うの?
多分今が一番そう言うのに敏感なお年頃だしさ。
でもそれでもこうしてお礼言えちゃう新八が可愛いってぇか、
それを判ってて構いたくなる俺が笑えるってぇか・・・

・・・やっぱ可愛いわ、うん。

思わず手が出て、新八の頭をワシワシと撫でていると、
新八は嫌がるように頭を振って俺の手を落とし、
じっとりと睨み上げてきた。

・・・ちょ、それ反則っ!!
何か気のせいか頬がほんわり赤くなってて?
目もちょっと潤んでたりして?
その上上目使いで!?

・・・ヤバイ、本気でヤバイ。
なんかものっそく触りたい。
頭なんかワシャワシャしたいし、やわっこそうなそのホッぺを
プニプニしてぇ!
ってか寧ろギュゥッて抱き締めてぇ!

って、なんでだぁぁぁ!!?
ちょ、これ本気で違うだろ。
弟とか思ってるヤツに対して思う事じゃねぇだろ!?
ってか、多分家族に対して思う事でもなくね?

・・・あれ?でもこれって前から思ってたよな、俺。
頭なんか普通に撫でたい・・・ってか撫でてるし、
ほっぺプニプニしたいし、膝枕して貰ったりしてると
なんか幸せで動きたくなくなるし・・・あれ?
ちょ、本気で待てよ?これってさぁ・・・

思わず手をワキワキさせていると、新八が仕事がどうのとか言ってきた。

・・・が、俺としてはそれ所ではない。
心臓はシャレになってねぇし、
思考もシャレになってねぇ。
なんかものっそい所に
辿り着きそうな按配だ。

なのでどんな言葉を返したのか自分でも判らなかったが、
聞いた新八は頬をますます赤らめ、下を向いてしまった。

ぅおおおおおおおおおいっ!!!
それもう心臓がどうのとかって話じゃないからっ!
なんか電流走ったから、
全身にぃぃ!!!
あぁ、ダメだ。なんか判ったわ、これ。

ずっと傍に置いときたくて?
傍に居ると幸せで?
何時だって触れていたくて?

んなの好きって事に決まってんじゃねぇか。

あ~、くそ。何が弟だよ、馬鹿じゃねぇの、俺。
そんな建前振りかざして、逃げてんじゃねぇっての、本当。
って言うか他のヤツラは気付いてたんだな。

だからあんなに犯罪者を
見る目で見てたわけだ・・・

っておぉぉぉぃい!!!
なんで犯罪者!?ってかバレバレかよっ!
チキショー、本当に犯罪者になってやろうか、コノヤロー。
主に傷害的な。

あぁ・・・もう本当どうすっかね、コレ。
や、気付いたからには頑張るけどね?銀さん。
それはもう色々頑張りまくるけどね?

でも・・・なんか恥ずかしいんですけどぉぉ!!?

本当、少し前までの自分に問い掛けたくて仕方がない。
なんであんなにベタベタ触れていたのかと。
こんなん気付いたらマジ出来ねぇわ。

セクハラ最悪とか思われるの嫌だし。

あ・・・ヤッベ。もうそう思われてたらどうしよう。
や、でも大丈夫・・・だよな?
だって何だかんだ言いつつ、優しくしてくれるし。
・・・や、でも同情ってのも・・・
いやいや、大丈夫。きっと大丈夫だ。
新八はちゃんと俺の事好きだって!
そう言うオーラ、滲み出てんもん。

・・・ま、それが恋愛感情かどうかは
判んねぇけどな。
でも根性でそうするんだけどな、
銀さんが。

よし、頑張れ、俺!!とか思ってたら、新八がムスリと
口を尖らせて「鈍ちん!」と言ってきた。

・・・どうしよう、その言葉だけで倒れそうなんだけど、俺。

ってそんな場合じゃねぇ!
どんな些細な事でも、新八に嫌われてたまるかっ!

俺は慌てて思考を回し始める。
と言うか、そもそもなんで鈍ちん?
今までの話の流れからすると・・・やっぱ身長の事か?

そう答えを出した俺は、急いで慰めの言葉を紡ぐことにした。

 

 

 


その晩、夕飯の素麺にはピンク色の素麺が一本入っていて、
本日何度目かの胸キュンを味わう羽目になったのは言うまでもない。

・・・ってかコレ、フラグじゃね?

******************
誰かこのフラグ折ってください(待てι)

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