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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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買い物を終え、スーパーから出てきた所で、新八はばったりと
隊服に身を包んだ山崎と遭遇した。

「あ、新八君、久しぶり~」

ニコニコと笑って近付いてくる山崎に、新八も笑顔で挨拶を返す。

「こんにちは、山崎さん。本当、久しぶりですね~
どうかしたんですか?」

少し前まで、新八と山崎は良く顔を合わせていた。
と言っても見掛ける場所は殆どスーパーで、新八は買出し、
山崎はマヨの買出し・・・と言う理由であったが。

だが、その山崎とここの所顔を合わせてなかったのだ。

もしかして体調を崩したのか。
はたまた土方のマヨ中毒が改善されたのか。
それともとうとうパシリ要員から外れる事が出来たのか。

どれにしろ、新八にしてみれば

『どうかしちゃったんですか?』

という感じだ。

そんな思いから聞いてみれば、山崎は普通に受け取ったようで、
頭を掻きながら、いや仕事でね。と簡潔に理由を述べてくれた。

「えっ!?・・・あ、いやそうなんですか。それはお疲れ様でした」

少し『仕事』と言う言葉に驚いてしまったのは内緒だ。

新八は本音を隠して労わりの言葉を送る。

「・・・なんか今、ちょっと驚いてたりしなかった?」

「そうですか?
それよりも、そんな長いお仕事だっんなら、ミントン出来なくて
辛かったんじゃないですか?」

流石地味でも監察方。突っ込んでくる山崎の言葉をサラリと流し、
新八は話の方向をさっさと変えた。

この話題ならば、これ以上突っ込まれる事もないだろう。
・・・だが。

「いや、したよ?」

「いや、すんなよ。」

ケロッとした顔で答える山崎に、今度は新八がツッコム羽目になった。

 

 




 

その後、自分も帰る途中だから・・・と言う山崎の言葉に甘え、
荷物を半分持ってもらい、二人は並んで道を歩いていた。

「そう言えばさっきも思ったんだけど・・・新八君、少し大きくなった?」

「え?そうですか?」

不意に言われたその言葉に、新八の目が輝く。
それを見て、山崎はクスリと笑みを浮かべた。

「うん、久しぶりに会ったからそう見えたのかもしれないけど。
新八君は成長期だもんね?」

そうだとしても不思議はないよ。と言う山崎に、言われた新八は
ますます嬉しそうに頬を緩めていく。

別に自分がそんなに小さいと思っている訳ではないが、
成長したと言われればやはり嬉しいもので。

「ですよね~、僕、成長期ですもん。
その内山崎さんを追い越しちゃうかもしれませんね」

「あ、それは嬉しくないかも。
やっぱり新八君の成長期はなしね、なし」

「なんですか、それ」

 

「なんか楽しそうね~、オマエ等」

 

クスクスと笑い合って歩いている二人の背後に、ふと聞き慣れた
声が掛けられた。
揃って振り返ってみれば、ソコには着物に片手を突っ込んだ銀時が
立っており。

「何々?楽しい話なら銀さんも混ぜろや。
って言うか銀さんを入れてジミーを抜け。
そしたらもっと楽しくなるから、
銀さんが」

「いや、混ぜてませんよね、それ。
明らかに俺の存在突き飛ばしてますよね、ソレ」

相変わらずだな~、旦那は。と苦笑すね山崎にハンと鼻を鳴らし、
銀時は二人の下へと近付いてきた。

「で?何話してたの?」

「あ、それがですね~」

「そうだっ!銀さん、銀さんっ!」

銀時の問い掛けに、山崎が答えようとした所で急に新八が
名を呼び、銀時の袖を引いた。

「ん?何だよ」

「僕、少し大きくなったねって言われたんです。
銀さんもそう見えます?」

期待を込めた眼差しでそう問われ、銀時は微かに首を傾げ
新八を見下ろした。

「ん~、そう言われてもなぁ・・・毎日見てっと
あんま判んねぇし・・・」

あ、そうだ。そう言うと銀時は新八の持っていた荷物を山崎へと
渡し、そのまま両脇へと手を差し入れると、新八の体を
ヒョイと持ち上げてしまった。

「えぇ!?ちょ、旦那何してっ!!」

銀時の行動に驚き、思わず声を上げてしまった山崎だったが、
驚いているのは山崎一人らしく、抱き上げられた新八は
至って普通の表情だ。

・・・いや、寧ろ何か期待しているらしく、目を輝かせて
銀時の顔を見詰めている。


って、期待って何をぉぉぉ!!?
え、何コレ。もしかして新八君、体だけでなく心まで
成長しちゃいましたかぁぁぁ!!?
ってどんな成長だぁぁぁぁ!!!!


「・・・どうですか?銀さん」

山崎が一人、脳内で暴走しているのを余所に、抱き上げられた
新八は抱え上げられたことで下になってしまった銀時の顔を
じっと見詰め、問い掛けてみる。

すると、銀時は暫し目を閉じて暫し唸り、

「ん~・・・確かにちょっと重くなってはいるなぁ。」

ま、成長期だし、いいんじゃね。と言ってやんわりと口元を緩めた。

「本当ですか?山崎さん、やっぱり僕、大きくなってましたよ」

流石観察方ですね。そう言って嬉しそうに笑う新八に、山崎は
ハハハ・・・と乾いた笑いを返した。

「ってかよぉ、見ただけでこんな微かな変化に気付くなんて、アレだな。
セクハラにも程があるだろ、おい。
目ん玉刳り貫くぞ、コラ」

「旦那にだけは言われたく
ないんですけどぉぉぉ!!?」

寧ろ何で抱っこしてそんな微妙な変化が判るんですかっ!
ってか何で新八君も普通に接してるのぉぉ!!?
何?これが普通なの?日常的なの?
坂田家的スキンシップなのぉぉ!?

そんな山崎の心の叫びを鼻で笑い飛ばし、銀時は断言する。

「セクハラじゃありません。
身体測定です」

「・・・いや、身体測定はそんな格好でしません。
ってかお尻も撫でません」

さり気なく片手で抱えた状態で、新八のお尻を撫でる銀時に、
山崎は白けた視線を送る。

「筋肉の付き具合を見てるだけだろうが。
ったく、やだね~エロいヤツは何でもその方向に結び付けるんだから。」

「それ以外の何処にも結びつかないよね、ソレっ!
ってか新八君もそんな事本気にしないのっ!!」

「え?違うんですか、これ?」

不思議そうに首を傾げる新八に、山崎はカクリと肩を落とし、

 

とりあえず自分の身の安全の為に、体よりも先に危機感を
急成長させてくれないだろうか・・・

 

 

と、真剣に願ったのであった。

*****************
坂田家ではセクハラ=スキンシップ(待てι)

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