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※文通編の話になります※
※グダグダ感満載です※
新八がうららの姉を追いかけて行った後、銀時達は土方達と
上手いこと合流し、車を手に入れた。
そして、これまでの経緯を簡単に話していく。
「で、新八君はどうした?」
近藤の言葉に、銀時はダルそうに追いかけて行った事を告げた。
それに土方が呆れたように言葉を零す。
「目当ての女、ほったらかしにしてか?」
「・・・理屈で動くヤツじゃねぇ。
目の前で泣いている女が居たら、惚れた女ほっといて涙拭きに
行くヤツだ」
そう語る銀時に、土方も近藤も妙に納得してしまう。
確かに、あの少年は、そうするだろう。
そんな所が、また気持ちの良い所なのだけれども、
何分土方と近藤は仕事中だ。
そろそろ車を返して欲しい。
そう思い、土方が口を開こうとするが、一瞬先に銀時が口を開いた。
「ちなみに目の前で泣いている女が居たら、
例え愛しの銀さんが居たとしても、ほっといて拭きに行くんだけど
そこら辺どう思う?ちょっと酷くね?」
「うるせぇよ!!!
なんだソレ!どう言う繋がりぃぃ!!?
ってかテメーと比べたら、誰でもそうするわぁぁぁ!!!」
「なんでだよ!?言っとくけどなぁ、俺は例え目の前に
泣いてたり真っ裸な女が居たとしても、新ちゃんから
離れたりしませんんん!!!ってか誰が見せるかそんなモン!!
新八の清らかな目が穢れるわぁぁぁ!!!」
「なら一番にテメーが離れてやれよ!
テメーが一番の穢れの元
なんだよぉぉぉぉ!!!!」
怒鳴りあう銀時と土方を余所に、突然車が音を立てて止まった。
「ちょ、行き成り止まるな、総悟!!」
文句を言う土方に、沖田は一つ息を吐くと銀時へと顔を向けた。
「旦那ぁ、新八語りはいいですが・・・事件ですぜィ」
目の前のビル、ソコには今にも飛び降りそうなきららの姿があった。
屋上で一悶着あり、結果として飛び降りてしまったきららを追って銀時は
体をビルの外へと投げ出した。
そして上手いことキャッチし、銀時はきららの言葉を聴いた。
その最中、銀時は視線を感じ、視線を流す。
見れば向かい側のビルに、真剣な表情をした新八の姿が。
多分色んな所を走り回ったのだろう。
遠くからでも、肩で息をしているのが判る。
そしてきららの告白。
・・・何やってたんだろうな、俺は。
こんなにも一生懸命に縁を繋げようとしている二人の邪魔をし、
新八の努力も無駄にしてしまう所だった・・・
視線の先では、新八が紙を掲げている。
それはきっと心からの言葉で、それはきららを
救ってくれる言葉だ。
・・・あぁ言う事、素でやっちゃうのが新八なんだよなぁ。
本当、天然タラシで困っちまう。
銀時は淡く笑みを浮かべると、反動をつけてビルの中へと
飛び込んだ。
そして、一度唇を強く噛み締めると、自分の決心に震えそうな声を隠し、
きららに告げる。
「・・・返事、返してやってくれるか?」
その言葉は、もしかしたら自らの首を絞める結果になるかもしれない。
だが、アソコまで頑張っている新八の努力を無駄にする事は出来ない。
そんな可哀想な事・・・
そう今までの自分の行いを反省している銀時の前で、
二人の文字での会話が交わされる。
そしてきららの名前を知った新八が、酷くやんわりとした笑みを
浮かべるのが目に入った。
その笑顔に、銀時は口元を緩め、次にハッと目を見開いた。
・・・て待てよ?アレが俺以外のヤツに向けられるのって
やっぱダメじゃね?
新八頑張ったけど、俺だって頑張ったじゃん!?
色々小細工はしたけど、ウソはついてないじゃん?
新ちゃんと俺の為に頑張ったじゃん!!?
これで新ちゃん取られたら、俺が可哀想じゃね!?
ってか、取られたらダメじゃね!?
・・・やっぱ全力で邪魔しよう。
でも、新八が可哀想だから、せめてこれ以上縁が進まないように
きっちり見守っていこう。
小細工、ガンガンしていこう。
行って友人止まりだから、本当!!
幾ら優しくても、銀さんをほっとくのはやっぱ禁止ですぅぅぅ!!!
もし新八が涙を拭きに行っても、しっかり着いてくから。
握ったこの手は離さないからぁぁぁ!!!!!
いい風が吹く中、目の前で涙するきららをそのままに、
銀時はそう固く誓った。
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坂田は坂田って事で。
台無し万歳~☆(おぃぃぃぃ!!!)