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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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「お、今日もお仕事ご苦労さんね~」

「・・・やべ、見たくもねぇ幻覚が見えてんだけど。
何コレ、総悟の呪いか?とうとう呪いが結果を出したのか?
結果出しすぎにも程があんだろ、コレェェ!!」

昼過ぎの道端で、その日も真面目に仕事をしていた
土方が盛大に吠えた。





「おいおい多串君、どったの?突然叫びだして。
何、ストレス?胃とか大丈夫?」

「誰が多串だコノヤロー。
ってか今大絶賛でストレス掛けられてんだよ。
胃所か心臓がやべぇよ、もう」

何なんだ、テメーは。そう言いつつ、土方は声を掛けてきた人物、
銀時からじりじりと身を引いた。

広い広いとは言っても、結構狭いこの世の中。
その上土方は巡察で街中を歩いているし、銀時も結構
ブラブラと出歩いている。
しかも思考回路が認めたくはないが似ている二人だ。
こうして街中で顔を合わす事がない訳ではない。
・・・が、大抵は罵詈雑言を投げ合うだけで、決して
先程のように労う言葉を掛け合う仲ではない筈だ。

しかもご機嫌な笑顔つきで。

ある意味最強の精神攻撃だ。



「んだよ、折角心配してやってんのに
酷ぇ言い草だなぁ、おい」

そう言ってはいても、銀時の顔は笑っていて。

「・・・その心配がトドメ差しに来てんだよ。
ってかご機嫌だな、テメーは」

銀時の機嫌の良さに、土方は目一杯引きながらそう告げた。
見れば銀時は手に何やら商品が詰め込まれているビニール袋を
持っている。
ならばパチンコか何かで勝って機嫌が良いのだろうか。

いい御身分だな、おい。

ある程度目星を付け、嫌味交じりでそう告げれば、
銀時の顔は一層幸せそうに緩んでいった。

「いい御身分なのは否定しねぇけどな?
原因はパチンコじゃねぇよ。
え?何、何で機嫌が良いか知りたいの?」

「いや、全く知りたくもねぇ」

「仕方ねぇなぁ、そこまで言うなら教えてあげようかな~。
あ、でも多串君に教えるの勿体無いかな?
ってか可哀想かな?何か幸薄そうだし。
や、だからこそ教えてあげて幸せを分け与えたほうがいいかな、うん。
あ~、もう銀さんてば心広いなぁ」

「うざっ!
ちょ、マジこいつウザいんだけど!?」

ってか俺は仕事中なんだよ!と、銀時から離れようとする
土方の肩に、銀時はガシリと腕を回して引き止めた。

「まぁまぁ、いいからちょっと聞けって。
この間さぁ、知り合いの子の娘が嫁に行ってさぁ」

勝手に肩に腕を回しつつ、語りだした銀時にウンザリする土方。
だがこうなるとそう易々と逃がしてはくれないだろう。
いい加減精神的に疲労していた土方は、少しの辛抱だと諦め、
適当に銀時の話を流す事に決めた。

・・・ってかそれが機嫌の良い原因だろうか。
まぁ嫁に行くのはめでたい事だしな・・・

そう告げると、バッカ、ちげぇよ。と返された。

・・・おいコラ。人の事言う前に
ちょっと鏡で今の自分の顔見て来い。
問答無用の馬鹿が居るから、本当。

「じゃあ何だよ。
さっさと話してどっか消えろ」

「全く多串君は短気だね~。話はこっからよ。」

そう言って銀時が話し出した内容は、それを見た神楽が
目を輝かせたと言う事だった。

「・・・まぁ憧れる年頃ではあるわな」

少し・・・と言うか大分意外だが。

「まぁアイツは貰った引き出物に目を輝かしてただけだけどな。
で、何か話がそう言う話に行ったわけよ」

結婚とかお嫁さんに。そう言われ、土方も同意する。

と言うか普通そっちにいくだろう、引き出物とかよりも。
やっぱりチャイナはチャイナか・・・と土方が思っていると、
でな?と銀時が話を続けた。

「ちょっと心配になったから聞いてみた訳よ。
オマエも嫁にいきたいのかって」

銀時の言葉に、土方は少し驚きながらも、そりゃそうか・・・と
納得した。

幾ら他人と言っても、傍から見れば銀時達は既に家族だ。
気持ち的には娘を持っているようなものだろう。
ならばその心配にも頷ける。

「・・・で、なんて返事が返って来たんだ?」

まぁコイツのこの機嫌の良さを見れば、
答えなんて判りきっているが。

そう思いつつも一応聞いてみると、銀時はダラリと頬を
緩ませて答えた。

「嫁にはいかねぇってよ、
新八のヤツ」

 

 

 

 

 

 

 

 


「・・・・・・・・・おい」

「いや~、もうさ何て言うの?安心したってぇか
当たり前ってぇか?
考えてみりゃもう嫁に来てるようなもんだからね、俺のトコに。
今日だって、『銀さん、一緒に買い物に行きましょ』とか
誘われちまってよ?何か常に一緒に居たいって感じバリバリでよぉ。
あ、でも途中でお通の番組やるの思い出して帰ったんだけどね?
途中っても玄関だったけどね?
結果俺一人で買い物に来たんだけどね?」

「や、それ思いっきり計画的犯行だろ。
忘れるわけねぇだろ、アイツが。
ってか何で新八!?普通ソコはチャイナに聞くだろ」

「それでも誘われたってのが大事なんだよ。
ってかなんで神楽に聞かなきゃいけねぇんだよ。
アイツは嫁に行かなきゃダメだろうが。
まぁ相手は一発ぶん殴るけど」

「完璧オヤジ感覚!?
ってか聞かなくても新八は嫁に行かねぇよ。
っつうか行けねぇよ!」

「うん、銀さんが居るからね」

「そうじゃねぇぇぇぇ!!!!」

 

 

その日、何度目かの悲痛な叫び声が上がり、
やっぱり総悟の呪いなんじゃねぇかな、コレ。と
真剣に思いつつ、胃を押さえた土方の姿が見られたと言う。

*************
やっぱり酷い扱いなマヨ(笑)

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