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「そう言やァ旦那。何でも女の乳に顔を埋めた上
揉みまくったらしいじゃねぇですかィ」
買い食いしようと駄菓子屋へとやって来た銀時に、
同じように店先に出ている長椅子に座り駄菓子を
貪り食っている沖田が、挨拶代わりにそう告げてきた。
「・・・おいおい、沖田君。行き成り何人を犯罪者に
仕立て上げようとしてんの?
やだね~、今まさに冤罪が生まれる瞬間を
目の辺りにしちまったよ。
とりあえず許してやるから菓子奢れ」
「あぁ、そりゃすいやせん。
ってか旦那、なんか汗掻いてやせん?
今日ってそんなに暑いですかィ?」
「え?別に汗なんて掻いてないけど?
あぁ、でもちっとばかり暑いかな?うん。
こう見えて汗っかきなんだよね~、俺。
何?そんなに汗かいてるように見える?」
「バッチリ見えまさァ」
「・・・暑いしね、今日。」
「で、冤罪の代わりに何か奢らなきゃいけねぇんでしたっけ?
でも一応これでも警察やってるんでねィ。
冤罪なら冤罪と言う証拠をきっちりあげなきゃ
どうしようもないんでィ。
なんで調べ終わるまで待ってて貰えやすか?
もう徹底的に、懇切丁寧がっつり調べやすんで」
じゃ、俺はこれで。とその場を立ち去ろうとした沖田の手を
銀時はガシッと掴む。
「いや、やっぱいいや。うん、全然いい。
だってホラ、なんかそんなんで騒ぐのって大人らしくないし?
あ~、もう銀さんってば心広い過ぎだなぁ、おい!
それに沖田君の仕事、これ以上増やすのも悪いしね、うん。
本当、何時も大変だよね~、あ、なんか食べる?
頑張ってる沖田君に、銀さんが奢ってあげよう」
だからもう少し休んでいきなさい。と、再び沖田を長椅子に
座らせた銀時は、笑顔を浮かべていたが
同時にとんでもない汗も垂れ流していた。
「・・・で、どうだったんでィ。
柔らかかったですかィ?でかかったですかィ?」
新たに手にした菓子を口にしながら、沖田が飄々とした表情で
隣に座る銀時に問い掛けた。
それに対し、うんざりと肩を落とす銀時。
「何の話か全く判らねぇが、とりあえずアレだから。
やったんじゃなくて、やらされた方だからね、俺は。
完璧事故だったから、アレ。
何が事故だったかは全く判らないけど!」
「でも顔埋めて、しかも揉んだんですよねィ?
その時点で確信犯的な感じじゃねぇですかィ。
新八達にチクっていいですかィ?」
「それだけは本当に勘弁して下さい。
ってか違うから。
全然確信犯的なもんじゃないからっ!」
そう力説する銀時だったが、沖田としては納得出来る筈もなく、
口元をニヤリと上げた。
「へ~、旦那はあくまで事故だと・・・」
「当ったり前ぇよ!
あ・・・てか寧ろ癖みたいなもんか?」
そんな沖田の悪い笑みに気付かず、銀時は激しく頷いたかと
思うと、直ぐに訂正しなおし、視線を僅かに上げた。
「・・・まさか旦那に乳を見れば直ぐに揉みまくる
癖があったなんて知りやせんでしたぜ。
とりあえず新八達にチクっていいですかィ?」
少しばかり銀時から体を離し、そう言う沖田に
銀時が焦る。
「ばっ!!違ぇって!そう言う癖じゃねぇよ。
お前どんだけ銀さんを犯罪者にさせたがってんだよ。」
「させたがってるじゃなくて、既に犯罪者扱いですけどねィ」
じゃあどう言う意味なんでさァ。と言う沖田に、
銀時は一つ息を吐き、緩く首を振った。
「だからさ、こう・・・ちょっとしたハプニングが
あって新八の尻に顔を埋めたりするだろ?」
「はい、自供ゲット~。
良かったですねィ、旦那。臭い飯食ってれば自然に糖尿も
少しは緩和されまさァ」
素早く手錠を取り出し、銀時の手首に向けて降ろそうとしたが、
銀時の方が一瞬早く、両腕を背中へと隠してしまった。
「いや、間違い。間違いだから、今の。
そうじゃなくてよ、こう・・・自然と新八の尻に
手がいった時とかよぉ」
そう言いながら、隠していた筈の手が出てきて
両手でやんわりと半円を描いて説明しだす銀時に、
沖田は呆れた視線を向ける。
「旦那ぁ・・・・・・・・・ま、いいや。
で?旦那の癖と新八に対しての
軽犯罪とどう言う関係があるんでさァ」
「軽犯罪じゃねぇから。単なるハプニング、もしくは
家族間のスキンシップだからね。
ってか、あるも何もそのまんまだろ!?
いいか?あの小さくてやわっこい尻に触ったら最後、
つい触るだけじゃなくて揉んじまうだろ?
後でどれだけボコられようと、冷たい視線に晒されようと、
揉むんだよ、もう。
本当、マジ凄いから。
何かもう、銀さんの手の為にあるような尻だから、新八のは。
隙あらばずっと触れて揉んで
吸い付いていたい感じだから。
だから、ついやわっこいのに触れると掴んじまうんだけどな?
いや~、さすがにあの時は不味いと思ったわ。
や、あの時がどの時なのか全然覚えないんだけどね?」
何処までもしらを切る銀時だったが、沖田は納得したらしい。
「そうだったんですかィ。なら仕方ねぇや。
新八達にチクるのは止めときまさァ」
そう言って手にしていた手錠も仕舞った。
「マジでか!?
いや~、良かったよ、うん。
沖田君なら判ってくれると思ってた・・・」
「って事で代わりに姉御に
詳細隈なく報告してきまさァ!」
「ぅぉぉぉおおおいっ!!!!!!
ちょ、沖田くん!!?違う、違うから!
違うんだけど何でもするんで
それだけは勘弁して下さぁぁぁいぃぃ!!」
その日、銀時の帰りを待っていたのは見慣れた二人ではなく、
見慣れたくない修羅だったのは言うまでもない。
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なんか坂田の株が急暴落してるようなので、
追い討ちかけてみました(笑)