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ある日の夜の事、長谷川と銀時は寒空の下一軒の屋台で、
「ってかさ、偶にはちゃんとしたお店で女の子に囲まれて
呑みたいよなぁ」
や、この際女の子いなくてもいいから屋根のある所で呑みたい。
涙ながらに語る長谷川に、
「その前にアンタは屋根のある所での生活を望め」
と銀時がとどめをさしていた。
「そういや銀さんってあんまそう言う店で呑まないよな」
一頻り泣いて気が済んだのか、長谷川はなみなみと酒を注がれた
コップを手に、ふと疑問に思ったことを口にした。
考えてみれば行き会ったにせよ誘い合ったにせよ、
大抵が今日のような屋台か居酒屋だ。
・・・ま、それは自分等に女の子の居るような店に行くだけの
金がないのだからなのだが。
だが、一応銀時は定職持ちだ。
あまり納得はできないが。
と言う事は、もしかして自分が知らないだけで
実は行ってたりするのだろうか。
なら是非連れてってくれ。
そう思ったが、銀時から返って来たのは、
「まぁな」
と言う言葉だった。
「あぁ、積極的な女の子は嫌いだったっけ?」
それならば確かにあぁいう店は好きではないだろう。
長谷川が納得していると、って言うかさ・・・と
銀時がポツリと言葉を零した。
それに、何々?と身を乗り出すと、新八が・・・と
銀時の元で働いている少年の名を出した。
「新八君?・・・あぁ!そうか。
うんうんそうだよな~、あの子確りしてるし
そんなトコで大枚使ってくるよりは、それなりのトコで
呑んで来いっ!って言いそうだよな~。
ま、確かにその通りなんだけどさ。
何?糖の制限だけでなく、
小遣いも制限されてんの?」
尻に敷かれてんなぁ、銀さんも。
思わずその場面を想像して、少し気分のよくなった長谷川が
楽しそうに銀時の肩を叩く。
が、銀時はそれを軽く手を振って否定し、
「じゃなくて、新八が居るからもういいの、そう言うの。
寧ろ新八以外はどうでもいいし。
なんて言うの?新八、坂田家、その他、みたいな?」
そう告げてくる銀時の顔は、心底緩んでいて。
「・・・あ、そう・・・」
長谷川は緩んだ涙腺の先で、心底ハツの声が聞きたいと願った。
「やっぱアレだな。家で呑むのが一番だなぁ。
そう思わね?長谷川さん」
「うるせぇよ!
こっちとらその家すらねぇ状況なんだよ
コンチキショー!!」
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坂田株がアレなんでとりあえず散文。
ウチの坂田にとって大事なのは、新八であるかないかって
事なんで。(後坂田家)
故に、後は男女の区別なく一括り。