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銀さんの好みは、家庭的で可愛くて、純粋でしっかりしてるけど鈍感で、
こんなマダオを甘やかしてくれるのに、男前な面も持ってたりする眼鏡な
16歳なんだけど、丁度いい人、知りませんか?
ちなみに銀さんは一人ぴったりな子、知ってるんだけど。
俺のその言葉に、新八は驚いたように目を丸くした。
そして次第に赤くなっていく頬。
・・・さすがに気がついただろう、これは。
じっと反応を見詰めていると、新八は頬の赤さもそのままに、
パクパクと口を開いた。
あ~、食いつきてぇ、その口。
って、待て待て自分。ちょっと落ち着け。
そうじゃないだろ、今は。
確かに食いつきてぇけど、今はちょっと待て。
これは・・・アレだろ?何か言いたいけど、言葉に出ないってヤツだろ?
いいよいいよ。出るまで待つから。
ってか悪い返事だったらそのまま引っ込んでて、マジで。
そう思うものの、この新八の反応から見れば、多分そんなに
悪い返事は返ってこないだろう。
だってさ、俺の言葉にこんなに顔真っ赤にして?
恥ずかしそうに目を潤ませて?
じっと俺を見詰めてきて?
・・・あ~、うん。待つよ、銀さん。
こう言うの、大事だもんな。
俺達の第一歩だもんな、うん。でもさ・・・
頑張れ、新八。本当、頑張れ。
オマエはやれば出来る子だ!
そして空気もばっちり読める子だ!!
だからさっさと返事して
色々させろよコンチキショー!!
何、その表情!
アレですか!これは拷問ですかコノヤロー。
ただでさえ返事にドキドキしまくってるってぇのに、
違う意味でもドッキドキだよ!
寧ろムラムラだよ!!
あ~、でも耐えなきゃなぁ。
そう、耐えるんだ、俺!
そうすれば新八から、きっと幸せな言葉がっ!!
色んな感情と銀時が戦っていると、漸く新八の口から小さな音が
零れ出てきた。
「え?何、新八」
しかし銀時の耳には届かず、もう一度言ってくれ・・・と促すと、
新八は恥ずかしそうに視線を反らし、先程よりも心持大きな声で
言葉を吐き出してきた。
「えっと・・・だからあの・・・大丈夫です。
そう言う特殊な趣味でも、僕引きませんから」
そう、何処か労わる様な笑顔と共に。
「・・・・・・・はい?」
思わず目を見開く銀時に、新八は慌てて言葉を続けた。
「あ、判ってます。人の趣味はそれぞれですもんね。
大丈夫ですよ。例え眼鏡萌えでロリコンに近い趣味でも!」
「あ・・・あの・・・新ちゃん?」
「いやでも意外と言うか、さすが銀さんと言うべきか・・・
ドSってだけでも人に言うのに勇気が居ると思うのに、
それに加えて眼鏡だのドジッ子だの・・・
あ、でも今は僕だけだからいいですけど、神楽ちゃんの前では
止めて下さいね?その特殊嗜好を披露するの」
切々と言い募る新八に、銀時は何も言えなくなる。
どうやら顔を赤らめていたのは、銀時の性的嗜好が恥ずかしかった
だけらしい。
あ~・・・なんかさ、うん。
なんかもう・・・いっか、コレ。
未だ何か言っている新八に、銀時は大きく息を吐くと掴んでいた手を
引っ張り、ゴロリとその場に引き倒した。
そして驚く新八を余所に、伸し掛かるように覆いかぶさった。
「え?どうかしたんですか、銀さん」
「いやどうも何もさぁ・・・とりあえずアレだ。
やっぱ男なら行動あるのみだな、うん」
「は?いや、意味全然判んないんですけど。
ってか近い!近いですって顔!!」
「近づけてんだから当たり前だろうが。
ってか鈍感にも程があるってもんですよ
コノヤロー!!!!!」
・・・その行動の結果、漸く気持ちを判ってもらえた俺は、
新八から望んでいた言葉を貰う事が出来ました。
多くの青痣と共に。
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その上未遂(笑)
M様、こんな押し倒され方もアリでいいですか?(最悪だぁぁ!!!!)