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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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次の日、無事に元に戻った銀時と共に、神楽を迎えに行く為外に出た。

勿論手を繋いでだ。

昨日のような子供の状態ならばまだしも、本当に手を繋いで
行くとは思っていなかった銀時は、嬉しいやら恥ずかしいやらで
些か挙動不審だ。

「アンタ、普段手ぇ繋ごvv・・・なんて言ってくる割に、
実際そうなると・・・」

バッカ!違うから銀さんへタレとかじゃ全然ないから!!

繋いだ手の向こうで視線を泳がせていた銀時を白けた目で
見詰めていると、大きな声でキレられた。

「いや、まだ言ってませんから。って言うか一応自覚は
あるんですね


しかも薄っすら頬、赤いし。


「・・・ウザ。そしてキモ」

思わずぼやいてしまう新八だが、手は離さない。
銀時も、そのボヤキに文句を言いながらも、繋いだ手を離そうとせず、
歩いていく。

そこに、前から昨日の元凶である沖田が歩いてきた。
一瞬嫌な顔をする銀時だったが、向こうもこちらに気付いてしまった為、
無視する事も出来ず、そのまま向かい合う形になる。

「旦那、良かったですねィ、元に戻れて」

「沖田君、無表情ア~ンド棒読みで言うのやめてくんない?」

「いやですねィ、これでも心配してたんですぜィ?
お陰で夜も爆睡でさァ

「いや、それ全然心配してないよね?
寧ろ安心してるよね?

「心外ですぜ、旦那。安心なんてとんでもねェ。
たった今この瞬間まですっかり忘却の彼方でさァ

おいぃぃぃぃぃぃ!!
本当、反省って言葉、ドコで落としてきたのぉお!」

今すぐ拾って来い!!と怒鳴る銀時を無視し、沖田は視線を
二人の繋いでいる手へと向ける。

「所でお二人さん。昨日だけでは飽き足らず、
未だ子供プレイ続行中ですかィ?」

「沖田さん、僕までそういうカテゴリーに入れるのやめて下さい」

ニヤリと笑う沖田に、新八は心底嫌そうに答えを返す。

「ちょ、新ちゃん?なんかその言い方だと銀さんがそう言う人みたいでしょ!?」

違うからね!そう言って銀時は握っていた手に力を入れて、そのまま
沖田の目の前に掲げ上げた。

「て言うかさ~、沖田君も見て判んない?そう言うプレイも
可能なこのラブ繋ぎに

「ってやっぱそっちの人かよ、アンタ!!」

「あ~、成る程~」

ニヤける銀時に思わず手を離そうとした新八だったが、銀時がそれを
許さず、小競り合いを始めた二人の前で、何かに納得したように
手を叩く沖田。

「お、判ってくれた?」

「えぇ、あれでしょ?老人介護プレイ
さしずめ今は徘徊した老人を連れ戻す・・・」

違うよね!全然判ってないよね、ソレ!
確かに共白髪まで新ちゃんとは一緒に居るけど、
まだまだ現役だから、銀さん!!」

「って確定かよ!!あ~、もう沖田さんもあんま茶化さないで下さいよ。」

面倒臭いから。そう言う新八に、沖田はへーへーと軽い返事を返す。

「・・・なんかアレだよね、昨日の状況から考えると、物凄く
酷いよね、今の状況」

新八の言葉に項垂れつつも、銀時は あっ と顔を上げた。

「そう言えば沖田君よぉ、なんであんなの新八に食わせようと
したんだよ」

昨日も聞いたが、明確な答えは得られなかった。
銀時の問い掛けに、新八もそう言えば・・・と、目の前の沖田を見詰めた。

すると沖田は あぁ と、新八を見、

「ちっさくしたかっただけでさァ」

と簡潔に答えた。

「いや、確かにそうだろうけどさ。俺も見たいけどさ。
寧ろ愛でたいけどさ。そうじゃなくて・・・」

「口を閉ざせやコノヤロー。
じゃなくて沖田さん、そうしたかった理由を・・・」

まさかアンタも見たかっただけなんてフザケタ事抜かしませんよね?
そう聞くと、沖田は心外そうに口を歪めた。

「俺と旦那を一緒にすんのはよしてくだせェ。ちゃんと
した理由がありまさァ」

そう言うと腕を組み、新八から銀時へと視線を移した。

「前にアンタ言ってたでしょ、旦那や土方さんと話していると
見上げる形になって首が疲れるって。」

沖田にそう言われ、そんな事もあったかな?と新八はカクリと首を
傾げた。
しかし、確かに長く話していると疲れる事もあるので、
新八は微かに頷いた。

「で、その時に言ったんでさァ、俺とは身長差もそんなにないから、
楽でいい・・・ってね」

「そう・・・でしたっけ?でもそれが何か・・・」

不思議そうに首を傾げる新八に、沖田はニィッと口元を上げる。

「何かも何も・・・楽だなんて言われちゃぁ、
サドの名が廃るってもんでさァ。
だから小さくして
心行くままで見上げて疲労困憊して貰おうと思ったまででィ。」

立派な理由だろィ。と胸を張る沖田に、新八はガクリと肩を落とす。

「安心してください、そんな事しなくても
物凄く疲れますから、しかも
現在進行形鰻上りです

「そうですかィ?なら良かった」

そう言うと、沖田は機嫌良さ気にその場を後にした。

残されたのは、妙な疲労感に襲われている銀時と新八の二人。

「・・・新八、付き合う人間は選べよ」

「そんな事してたら、今この場にいませんよ」

「え?ソレどういう意味ぃぃぃ!!?」

しみじみと呟くと、慌てたように銀時が顔を向けてくる。
それにクスリと笑みを零すと、

「ウソですよ。僕は自分で選んでこの場所に居るんです」

離れられないし、離しません。

そう言って銀時を見上げ、繋いだ手に力を込めた。
銀時はそれを聞いてチラリと視線を逸らすと、照れ臭そうに空いている
手の指で、熱を持ち出した頬を掻いた。
新八はそんな銀時に益々笑みを深めると、繋いだ手を軽く引っ張った。

「さ、神楽ちゃんが待ってますよ、早く行きましょ」

「お・・あぁ、そうだな」

 

 

そして、元に戻った銀時の体に、弾丸の様な娘が飛び込んでくるまで、
あと少し・・・

*********************
5555リクのその後話です。
二人だとヘタレで、第三者が居ると余裕ぶる
お馬鹿な大人が好物です(待てι)
蛇足文ですが、こちらも捧げさせて下さい!

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