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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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一応注意書きです。

別にヤバイものではありませんが、高杉スキーにはヤバイかもしれません(笑)
苦情とか言う気満々の方はご遠慮下さい。
そして高杉を普通に、真っ当に愛してる方。


超逃げて。


では、心の広い方だけどうぞ~。

 




「あ、増えてるネ」

本日は特売日の為、神楽と共に買出しへと行った帰りに
不意にその視線が道端へと向けられた。

同じように視線を移せば、そこには桂の手配書が貼られていた
掲示板で、新八は あぁ、アレか。 と数日前の事を思い出した。

ちなみに神楽が書き加えたらしい桂への落書き(濁点)には、次の日
大きく訂正線が引かれ、下に『ヅラじゃない、桂だ!』
酷く綺麗な文字が書かれていたのだが、とりあえず見なかったふりをした。

や、もうツッコムのも面倒臭いしね、アレ。


「で、何が増えてるの?」

また落書き?そう言って近寄り見てみれば、そこには桂の手配書ともう一枚。

「あ、これって・・・」

高杉晋助・・・新八は少し前に知った男の名を呟いた。

 

「こいつ、あの時のヤツネ」

忌々しげに見詰める神楽に、新八も神妙に頷いた。

はっきり言って、あまり関わり合いたくない人物だ。

その心境からか、新八は睨みつけるように高杉の手配書に目をやった。
桂と同じく、ドコで撮られたか判らないその写真はあまり鮮明とは言えない。
身長等も詳しくは載ってないが、名前等は載っていて・・・

新八はじっと読み進め、そしてある一点でその目を留めた。
寧ろ留まってしまった。
だってそこには・・・





『特徴*エロリスト(そしてポエマー)
 特技*髪の毛針』

 


「・・・・あれ?」

「うわっ!すっげー!!アイツ髪の毛が針アルカ!!」

「いや、違うでしょ」

カッケー!!等と興奮している神楽を余所に、新八は胡散臭げな視線を手配書
へと向けた。
そんな二人に、後ろから聞き慣れた声が掛けられる。

「なんでィ、またオメェ等かィ」

「・・・て、またアンタですか」

掛けられた言葉に胡散臭い視線のまま振り返れば、其処には以前と同じく
黒い隊服に身を包んだ沖田が。

・・・違う所と言えば、首に掛けられていたアイマスクが、今日は
手元にあり、クルクルと廻している所位か。

「って言うかこれ、誤植な上落書きされてますよ

ここ、正しくはテロリストでしょ。そう訴えれば、

落書き云々は人の事言えねぇだろ。って、どこでィ」

以前桂の手配書に落書きした神楽の頭を軽く小突き、新八に問い掛けてきた。
それに対し、先程の項目を指差して教えると、沖田は小さく笑い声を上げた。

「安心しなせぇ、これは俺が書き加えた最新情報でィ」

ちなみにエロリストも間違ってはいねぇよ。そう言う沖田に、新八は怪訝な
顔をし、神楽はますます興奮した。

「いや、意味判んないですからね、なんでエロ?

「・・・新八、そんな何にも知らない純情系を気取りながら
卑猥な言葉はやめて下せェ。
生々しくていけねぇや。
そろそろセクハラ容疑で捕まえますぜィ」

「沖田さん。いい加減、法廷で勝負しますか。」

受けて立ちますよ。と睨むと、沖田は 怖いねェ。 と肩を竦ませた。

・・・ダメだ、きっとこの人、深く考えてないよ。
多分雰囲気とかそんなんで決めちゃったんだよ、この部分!!
って言うか、エロリストってどんな雰囲気!!!???


・・・あ、こういう人の雰囲気か。


高杉の写真を見詰め、少しだけ納得する。
言われてみればそんな感じがしてくるから
言葉って凄い。

ハァと息を吐き、じゃあポエマーと言うのはなんなのか。 と問い掛けて
みた。
すると沖田はあっけらかんとした表情で、

「なんかそう言う感じしやせんか?月とか見上げながら、
『かぐや姫が降りて来そうな夜だと~』とかなんとか

「おいぃぃぃ!!!何でそんな具体的な台詞!!?
アンタ、
何か色々とどっかで見てません!?
って言うかどんだけロマンティストな人ですか、それ!!!」

「違いますぜィ。ロマンティストじゃなくてポエマーでさァ

基本一緒じゃねぇか!どんな犯罪者だよ!!やだよそんなの。
犯罪者云々の前に近寄りたくねぇんだよ!!!

「・・・ああ、あれアルカ・・・」

沖田の言葉に突っ込んでいると、隣に居た神楽が

どうりでヤバイ感じがしたアル。

と納得したように頷き、そう呟いたのが聞こえた。


・・・あ、そうだったんだ。


まぁテロリストしてても趣味ぐらいあるだろうしね、うん。
暴言吐いてごめんなさい。ちょっと認めたくなかっただけなんです。
と心の中で詫びた所で、
新八の脳裏に そう言えば・・・と、ある光景が浮かび上がった。
それはエリザベス(in 桂)を斬った高杉が、桂に斬られた所。
確かあの時、彼の懐からは一冊の帳面が出てきた筈・・・


そうか、あれ、ポエム帳だっんだ。


どうりで大事そうに持っていた筈だ。新八は一つ頷くと、目の前の
手配書へと視線を戻した。

・・・と言う事は・・・

「じゃあこの特技って・・・」

そう言って沖田を見ると、彼は神妙な表情で重々しく頷き、

「マジでさァ」

と答えた。

「見て下せェ、あの髪型。出せる確立がかなり高い仕様だ。
と言うか、それ以外に考えられねぇや、あの形は。
まぁ実際やった所は確認されてないんですがねィ。アレやると
髪の毛なくなるらしいから、最終兵器なんだろうよ

怖いねィ。そう言う沖田の言葉に、新八も確かに・・・と頷く。

髪の毛が針となって飛んでくるのも勿論怖いが、
それ以外にも色々と怖い。
多分受けたら最後、精神的にも大ダメージ確実だ。

つい想像し、ブルリと背筋を振るわせる新八を余所に、沖田が
ポケットからペンを取り出し、掲示板へと近付いていく。

「ちなみに真選組には仲間同士で通じ合う隠語ってもんがありましてねィ。
こいつの事は・・・」

そう言いながら、高杉の手配書に何かを書き加えていく。
それを新八と神楽は後ろから覗き込んだ。

「こう呼んでいるんでさァ」

書き終わり、体を離す沖田。現れた高杉の手配書には、氏名の上に


『ポエム・ザ・鬼○郎』


と、くっきりと書かれていた。

「って、そのまんまじゃねぇかぁぁああ!!」

「おぉぉお!!鬼○郎だったアルカ!!」

ならこれもちゃんと書いとかないとダメネ!神楽はそう言うなり
沖田の手からペンを取り、高杉の頭付近に何かを書き始めた。

「お、中々うめぇじゃねぇか、チャイナにしちゃあ」

「ふん、工場長を舐めないで貰いたいアル。手先が器用故に
工場長まで登りつめたアルヨ

いや、其処はもっと上を目指そうよ。
でも上手に描けたね~」

この目玉○親父。新八はそう言って笑うと、神楽の頭を撫でた。
それに神楽は機嫌良さ気に へへっ と笑みを返すと、
他の仲間も描いてやるヨ~。 と言って、再び手配書へと向き直った。

新八はそれを柔らかな笑みで見詰め、

「・・・で、ドコまで本当なんです?」

と、やはり少し下がって神楽の行動を面白げに見ていた沖田に小さく
問い掛けた。
それに沖田はニヤリと口を上げた。

「さぁ?とりあえずリモコ○下駄の確認はまだですがねィ?」

「いや、しときましょうよ、そこは。
結構な武器ですよ、アレ!!」

あ、でも草履だったような・・・って事はリモ○ン草履!!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・ダサッ。


記憶を辿り、そう結論付けた新八の肩を軽く叩き、
ま、見掛けたらそこら辺の情報もよろしくでさァ。と告げて、
ドコまでも楽しげな沖田はその場を立ち去って行った。

 

「とりあえず、もう絶対関わり合いたくないかな、うん」

僕、人間だし。

かと言って、「やぁ、人間の皆さん」とか声を掛けられても
返答に困るし。

とりあえず新八は高杉への認識を新たにし、未だ嬉々として
高杉の仲間(仮)を描き続ける神楽に、そろそろ帰ろうよ。と声を掛けた
のであった。

ちなみに、神楽の描いた仲間(仮)の中に、白いモジャモジャしたような
物体が居た様な気がしたが、マック○ク○スケの塗り忘れと言う事にして、
見なかった事にした。

 

 

 

 

 


その夜、高杉は一人、人気のなくなった道を歩いていた。

「真選組でもいりゃあ楽しい事になっただろうが・・・つまらねぇなぁ」

とりあえず今夜は大人しく帰るか・・・と思ったその時、道端の掲示板が
高杉の目に入ってきた。

「なんだ、手配書か・・・って、ここでもヅラ呼ばわりかよ、アイツは

ざまぁねぇなぁ。と、桂の手配書を薄く笑い、次に隣の手配書へと
目を移し、

「・・・今日の月は余程恥かしがりやときてやがる。
薄衣に隠れて霞んでやがるぜ」

そう言って月を見上げた。


どうにも風の当たる頬がひんやりした気がする夜の事であった。

***************************
はい、こちらが盛り上がった本命話です(笑)
如何ですか、蒼さん。肩書きいれましたよ~v(待てι)
こんな感じでグダグダですが、桂共々捧げさせて下さいv

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