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ピチョン・・・と天井から落ちてくる水滴をぼんやりと眺めながら、
俺は最近あった事を考えていた。
思春期だ、難しいお年頃だ・・・と考えていたウチの
お子ちゃま達は、どうやらそのまんまお子ちゃまだったらしい。
下着ありな洗濯物も関係なく出し、洗う。
着替え中だろうがあまり関係ないし、気にしない。
・・・ってこっちが気になるわぁぁぁ!!!!
ちょ、本当さ、君達自分の年齢と性別を思い出してみようよ。
一応お年頃と言われる年代で、異性同士よ?
何平然とそんな事してんのさ。
見てる銀さんがドキドキすんじゃん!!!??
や、いい事だよ?そういうのもなんか本物の家族って感じで。
家族だったらさ、そんな事気にしないし?
意識もしないし?
傍から見れば、本当アイツラ兄妹か?って感じだし?
・・・いや、寧ろ母と娘か?
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・・・・・・・・・いいなぁ、それ。
って、いやいや違う。
そんな事に幸せを噛み締めてる場合じゃないって。
や、そんな事じゃないけどね?とってもいい事だけどね?
・・・ぶっちゃけ思春期からは程遠いよな、アレ。
小さく頷きながら、ザブリとお湯を掬い、顔を洗う。
まぁ考えてみれば、変に意識持たれるのもイヤだしな。
そう考えると、今のままでいいのか?
あ~、でも一応あいつ等の保護者としては、
この先の二人の将来が大変気になったりもする。
だってこの間呑んで帰って来た時、あいつ等一つの布団に
並んで寝てたしな。
あれは・・・さすがにダメだろう。
幾ら仲良し家族でも、年齢的にアウトだろう。
・・・でも可愛かったよなぁ、あれ。
なんっつうの?天使?
寝顔は天使だって言葉、本当
あいつ等の為にある様な言葉だと思ったしね!
や、でもさすがにアレだよ?
そんな親馬鹿的な事、言葉に出してないよ?
ちょっと一時間ぐらい眺めて、序にカメラに収めたぐらいで
我慢したからね?銀さん。
その後、間に入り込もうとして
容赦なく定春に噛まれたけど、
ちょっと幸せだったから、あれ!!
・・・や、俺も入れてくれればもっと幸せだっんだけどね。
川の字のなれば、まんま幸せ家族だったから!
・・・よし、アレはギリギリセーフと言う事にしておこう。
で、次の時は絶対入り込もう。
うん、アレはありだ。
って事は・・・やっぱ他のもそれなりにありか?
首を捻って考えてみるが、明確な答えは出てこない。
う~ん・・・やっぱ俺が気にしすぎなだけか?
とりあえず髪でも洗うか・・・と、湯船から上がり、
洗い場に腰を降ろしてシャンプーに手を掛けるが、
中身が出てこない。
そう言やぁ昨日で使い終えてたっけな。
新八に言おうと思ってて忘れていたのに気付き、
俺は風呂の扉を開け、詰め替えを持ってきてくれるように頼む。
そして一応、軽くではあるが隠すものは隠しておく。
流石に神楽は来ないと思うものの、あのお子ちゃま度では判らない。
ってか、新八が来てもちょっと恥ずかしい気がする。
あれ?なんか一番思春期なのって俺じゃね?
思い至った考えに、なんだか気恥ずかしい気分で待っていると、
ドタドタと言う足音がやって来て、豪快に扉が開けられた。
っておまっ!幾らなんでもそんな堂々と!!
慌てて振り返ってみれば、そこには・・・
「ワフッ!」
予想していたお子ちゃま達ではなく、定春が詰め替え用を咥えて
立っていた。
そして呆然とする俺を尻目に、定春は咥えていたものを
扉近くに置くと、これまた器用に前足を使って
扉を閉めていった。
・・・なんだかちょっと嫌そうだったのは気のせいだ、うん。
ってかさ、えっと・・・なんだろう?
あぁ!アレだ!!
面倒だったからだ、うん!
あ~、もう仕方ねぇなぁ、あいつ等。
不精もいいトコじゃね?これはもう出たら説教ね、説教。
・・・・しないけどさ。
あ、違うよ?否定されたら・・・とか全然思ってねぇから!
ってか、単に恥ずかしかったからじゃね?
うん、きっとそうだ。ってかそれだね!
ほら、ウチの子達、お年頃じゃん?
思春期真っ最中じゃん?
だから・・・ってさっき程遠いって自分で
断言してたじゃんんんん!!
やっぱなしね、思春期なし!
テレビにしよ、テレビ。それ決定。
だってなんか、すっごく楽しそうな声がしてるもんね、居間の方から!
あ~、なら仕方ねぇよな。やっぱテレビとかって大事じゃん?
見てないとその後がついてけなくなったりすんじゃん?
ほら、銀さん大人だし?そこら辺は心広い訳よ。
こんなん誰が持ってきても同じだしね?
詰め替えれればいい訳だし、うん、結果オーライ。
や~、良かった良かった。やっぱシャンプーはこれでねぇとな。
泡立ちが違うね、うん。
って、良すぎて目に入るからね、これ。
あ~あ、ホラ、やっぱ入っちゃったよ。
ヤバイね、沁みて涙が出ちゃったよ。
や、これシャンプーのせいだからね?
別に哀しいとかじゃないから。痛いだけだから、目が。
決して心とかじゃないからぁぁあ!!!!
勢い良く洗いすぎた為か、その日の銀時の髪は気分とは
裏腹に、とてもフワフワとしたものに仕上がったという。
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とりあえず思春期話終了(笑)
ちなみにお子様達は普通にテレビに夢中です。