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今日、銀さんと買い物に出掛けたら、途中で土方さんと沖田さんに会いました。
・・・さよなら、タイムサービス。
そしてこんにちは、エア白米。
それにしても・・・と、相変わらず会えばいがみ合う二人を新八は見詰める。
・・・そんなに気が合わないなら、お互い無視すればいいのに。
そう思った僕は、以前銀さんにそう告げてみたのだけれど、
銀さん曰く、
「無視するのはいいが、無視されるのは我慢ならねぇ」
・・・との事だった。
ちなみに土方さんにも言ってみたのだけれど、全く同じ言葉が返って来た。
なんか・・・魂の双子??
とりあえず二人とも馬鹿みたいに子供だと言う事だけは
理解できたと思う、うん。
思わず溜息を吐くと、僕の隣で二人を煽ってた・・・
・・・と言うかドサクサに土方さんの悪口を言っていた沖田さんが
こちらを向いた。
「なんでィ、溜息なんか吐いて。そんなん吐いてると幸せが
集団逃走した挙句一念発起して不幸に転身、
おまけに里心がついて帰ってきちまうぜィ?」
「溜息一つでどんな悲劇!!?
ってか、吐きたくもなりますよ。今日のタイムサービス逃したら
シャレにならないですもん」
なのにあの馬鹿天パーときたら!!思わず拳を握り締めてしまうのも
仕方ないと思う。
本当、家帰って冷蔵庫を見て来いや、コラ。
そんな事してる暇ないって心底思うから、マジで。
「じゃあ先に行きゃ~いいじゃねぇか」
別に旦那と一緒じゃなきゃいけないって事ァないだろ。不思議そうに
そう言う沖田さんに、僕は曖昧に返事を返す。
「でも、その後確実にスーパーに来てくれるか判らないでしょ?
今日のはお一人様~ってのが多いんで、愚図るのを宥めすかして
漸くここまで来たんですよ?」
ま、ギリギリまで待ってダメだったら僕だけで行きますけど。
その場合、足りない分は勿論銀さんから引かせてもらう。
僕の答えを聞いて、沖田さんは納得してくれたみたいだ。
ニィッと口元を上げ、 大変だねィ。と笑った。
「本当ですよ。ここ最近仕事なくって、ギリッギリなのに。
それに構わず呑みに行くわパチンコに行くわで・・・」
地上最強のマダオなんだから。
そうぼやくと、沖田さんから いや、そうじゃねぇだろ。と言う言葉が
返って来た。
なんですか?糖尿予備軍、しかも今まさに代打で試合に出そうな勢いなのに
糖分を欲しがって、昼間っからパチンコに行って負けたのを貯金だと言い張り、
強くもないのにお酒を飲みたがるプー寸前の銀さんがマダオじゃないとでも?
・・・ま、確かに時々煌きますけどね。
時々。
そんな僕の気持ちが伝わったのか・・・と言うか多分顔に出てたんだろう。
沖田さんは 違う違う と手を振り、
「地上最強のダメ人間はウチの土方さんでさァ」
そこは譲れやせん。と言った。
「え~?そうは見えませんけど・・・目、死んでませんし」
「でも瞳孔開いてるぜィ?それにマヨ中毒・・・
てかマヨだしな。
それに仕事中毒。ま、あれでさァ。仕事がないと自分が保てねぇって
ヤツだねィ。休みんなると何していいか判らず、とりあえず書類
見る人でさァ」
「・・・それもどうかと思いますけど、
仕事しないよりいいじゃないですか」
「しっぱなしもダメでィ。いつか過労で死ぬんじゃねぇかなァ。
ってか死ぬんですけどねィ」
「って、決定かよ!!でもそれなら銀さんだってそうですよ!
あの人、この間トイレ行くのも面倒だって言って、馬鹿みたいに
行くの我慢してましたもん。仕舞にはプルプルしてましたもん。
イヤですよ、そんな死因。どんだけ怠けるのかって話ですよ!!」
「あ~、土方さんもそれと似たような事やってやしたねィ。
ここの書類が終わるまでは~!!って。見てて馬鹿みたい・・・ってか
馬鹿でさァ。思わず腹ぁ蹴っ飛ばしてやりたくなりやしたぜィ」
近藤さんに泣きつかれたんで止めやしたが。と、残念そうに呟く沖田に
新八もホッと胸を撫で下ろす。
・・・多分それをやられたら最後。侍として・・・と言うか
人として切腹したくなるだろう。
あ、でも今度同じ事してたら、
定春に乗って貰おう。
「・・・それは最終手段に残しときましょうよ。
って、それより銀さんですよ!
なんと言っても糖分!!家のは僕が管理してるんで手が出せないみたいですけど、
この間じ~っと蟻見てたんですよ、蟻!!
知ってます?蟻ってお尻のトコに蜜があるんですって。
そんな無駄知識、真剣に披露されても、真剣であればあるほど
引きますから!!!」
「いやいや、マヨも負けてませんって。一食一本ですからねィ。
しかも食前食後にも一本。
俺はマヨとタバコを買う為に働いてるようなもんだ。ってこの間
言ってやしたから、カッコつけて。馬鹿っぽかったですぜィ?
あ、見るか?ムービー撮ったから、そん時」
ほら、これ。と言って沖田が取り出した携帯を、新八が覗き込む。
「うわ~、本当だ。・・・この場合カッコ良ければカッコいいほど
厳しいものがありますね」
「だろ~?やっぱりダメ人間は土方さんでさァ」
「いやいや、銀さんですって。だって昨日も・・・」
「いやいやいや、土方の馬鹿もこの間・・・」
「「ちょっ!もう勘弁して下さぁぁぁあいぃぃ!!!」」
その後、銀さん達が喧嘩を早めに中断してくれたお陰で
無事タイムサービスに間に合う事が出来ました。
良かった~、これで当分食事の方は安泰だ。
けど、何故か銀さんは落ち込んでしまってて、ちょっとウザかった。
なんだろ、土方さんに言い負かされたのかな?
でも、どうも土方さんも同じような感じらしく、偶然会った山崎さんが
首を捻っていた。
ちなみにその時一緒に居た沖田さんには礼を言われた。
なんでだろ?
ま、この人に説明を求めても無駄か。
とりあえず奢ってもらったお茶は美味しかったし、その後銀さんと土方さんは
会っても口喧嘩をしなくなったので、良かったかも。
でも、お互い哀愁を漂わせて視線を交わすのはやめて欲しいと思います。
「ね・・・なんなんですか、あれ。ちょっとキモイんですけど・・・」
「いやいや、あれぐらいでそんな事言ってちゃ駄目ですぜィ。
この間なんて・・・」
「あ、それを言うなら銀さんも・・・」
「「も、本当すんませんでしたぁぁああ!!!」」
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子供達の親自慢です(え、ちがっ!!?)