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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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「・・・僕の人生、ドコで間違っちゃったんだろう」

深い溜息を吐いて僕は目の前の鏡を見た。
そこにはイモいお下げ・・・っていやいや、一見クラスでは目立たないが
磨けばキラリと光る何かを持っている原石美人なお下げの女の子が・・・


って、ハズいな、これ。
痛いね、僕!!!


でもこうして自分内会話でもしてなきゃぁやってられないのが
事実だから仕方ない。

僕は本日何度目になるか判らない溜息を、もう一つ吐き出した。

現在、僕は何故かかまっ娘倶楽部(控え室)に居ます。
・・・本当、ドコで間違ったんでしょう?

 

事の発端は・・・まぁ話せば長くなるが、ぶっちゃけると短いので
ぶっちゃける。

はお登勢さんの限界が突破したのだ。
正しくは上司が仕事をしないからだ。

早い話、金がないのだ。


その結果、僕まで巻き込まれてこの状況。
銀さんと二人揃ってかまっ娘倶楽部に身売りされた訳だ。

強制的に僕の人生、捻じ曲げられた訳だ。

全く、なんでこんな目に・・・

 


自然と数が増える溜息の合間を縫って、背後から声が掛けられる。

「おいおい、オマエも男なら腹ぁ決めろ。」

顔を上げれば、原石美人の後ろに見慣れてるけど
見慣れていない姿が・・・

「あぁ、銀さんだ」

うん、僕が道を間違えてしまったのも強制的に曲げられたのも、
確実に銀さんのせいだ

そう言う思いがポロリと口から飛び出れば、

「うん?銀さんだよ?」

と両サイドに上げられた銀髪を揺らしながら、肯定された。

若干意味が通じてないような気もするけど、気のせいだ。
 
・・・よし、自覚あるみたいだから責任取って週一の甘味デーを
月一にしてもらおう。

勝手にそう心に決めていると、 それよりも・・・ と腕を取られ、
その場に立たされた。

「なんですか?」

「いや、なんかよぉオマエの帯、緩くね?」

そう言って帯との間に手を入れられたり、合わせ目を確認された。

「別にいいですよ、これで。きっちりし過ぎるとキツイですもん」

「バッカ!何甘っちょろい事言ってんだ!!いいか?店に出たらそこは
戦場だ!帯の緩み心の緩みを呼び、更には
客の手を呼び込むんだぞ!!
危ねぇだろうが!!

「ならまずその手を出せぇぇぇええ!!!!」

呼んでねぇんだよ!と、さり気なく合わせ目から入れられた
銀さんの手を叩き落す。

「酷ぉい、パチ恵ったら乱暴ぉ。パー子、お仕事のアドバイス
しただけなのにぃ」

そう言って叩かれた手を摩りながらクネクネする銀さん。

・・・なんでだろ?銀さんの事それなりに尊敬して
付いて来たって言うのに
全く聞きたくないよ、そんなアドバイス。
ってか知りたくなかったよ、そんなアドバイス。

じっとり睨みつけていると、銀さんに体を回され、帯を解かれた。

「ちょ、本当いいですって!」

ギュッと締められ、思わず体が揺れる。
するとパシンとお尻を叩かれた。

「いたっ!」

「いいから。オラ、ちゃんと立っとけ!」

パチ恵の操は俺が守る!!と言いつつ、ギュウギュウと締められ続ける。

や、そんな帯で守るぐらいなら、端から巻き込むなよ。

そう思った瞬間、止めとばかりに締められ、つい声が出てしまった。

「あっ!・・・や・・銀さん、キツ・・ィ」

それと同時に背後の銀さんの動きがピタリと止まったのが判った。
僕はチャンスとばかりに急いで帯の間に指を挟み、少しでも
緩くなるように試みる。

このままじゃ手も入らないけど、食料も入らないってぇの!
折角客の金で料理が食べられるかもしれないのだ。
どうせやるなら、少しでも多くのものを得てやる!!!
毒を食らわば皿までじゃ、コノヤロォォォオ!!!


必死で帯を緩めていると、それまで止まっていた銀さんが
漸く動き出した。

「や・・・・え~っとアレだアレ。あ~~~~・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・男なら我慢しろ?」

そう言ってチャッチャと帯を綺麗に結んでくれた。
僕は何故か出来た銀さんの間に首を傾げながらも、とりあえず
鏡に背中を向けた。

うん、やっぱり僕がやるより銀さんがやった方が綺麗だ。
本当、無駄に器用だよね。ドコで覚えて来るんだか・・・
今度きっちり聞き出してやろう。

帯の形を確認し、僕は満足げに頷くと今度は目の前に居る
銀さんへお礼を言う為、顔を向けた。・・・が、

「・・・なんで鼻血出して前屈み?」

銀さんの姿に、思わず目が半目になる。

「いや、あの・・・男故に我慢が効かなかったと言うか・・・」

「そんな我が侭坊主は切り捨てちまえ」

とりあえず僕は姉上譲りの笑顔と共に、日頃の家事及び
バーゲンセールで鍛えぬいた足を勢い良く振り抜いた

 

その日、仕草が妙に女らしいと好評だった銀さんが、
店のおニィ・・・じゃなくオネェさん達に熱心に転職を
進められたのは言うまでもない。

************************************
一万打お礼企画・第六弾
もんちょ様からの再リクで
「家賃を払うために、オカマバーで短期バイトをするパー子とパチ恵」
と言うことでしたが、如何でしたでしょうか?
あまり美人な表現が出来ませんでしたが(寧ろ皆無状態ι)
少しでも気に入って頂けたら嬉しい限りですvv

再びの企画参加、本当に有難うございましたv
 

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