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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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その日、久しぶりに仕事が続いたので、久しぶりに自分の金で呑もうと
思った俺が馬鹿でした。

「あ・・・」

「「あ・・・」」

気分良く暖簾を潜った瞬間、視界に飛び込んでくる古くからの知り合い
であり、今現在知り合いと言えない・・・と言うか言いたくない
二つの顔。

だからなんで普通に呑んでんだよ、
指名手配犯共!!!!

「なんで居んのよ、お前ら。こんな顔見ながらじゃ
悪酔い決定じゃねぇか!」

狭い店内故に見なかった振りをする事も出来ず・・・と言うか、桂達の隣しか
席が空いておらず、渋々ソコに座る。

「なら帰ればいいだろう」

ムッとして桂が言い返してくるので、俺は小さく鼻を鳴らした。

「なんで善良な一市民である俺がテメー等のせいで予定を変えなきゃ
いけねぇんだよ。って事でオヤジ、
とりあえず警察に一報

「馬鹿か貴様!!呑み屋でとりあえずと言ったら
まず芋焼酎だろうが!!!」

「馬鹿は本当、オマエな。ツッコミ所もチョイスも間違ってるから。
ま、いいや。とりあえずビールね。
コイツの伝票で」

そう言えば再びヅラが騒ぎ出してくる。あ~ウルセェ。

片手で耳を塞ぎつつ、出されたビールをグイッと飲み干す。
うん、美味い!!人の奢りだと思うと格別だなぁおい。

少しだけ機嫌を取り戻し、手酌でビールを注ぎながら、隣を見る。

「・・・で?なんでオメー等が二人で居んの?」

ってか俺等、高杉に喧嘩売られて買って叩き返して啖呵切らなかったっけ?
訝しげに見れば、二人は一瞬お互いを見やり、

「「いや、そこで偶々会ってな」」

「そこってドコォォォォ!!?一体どんな奇跡が起これば袂を分かち合った
テロリスト同士が偶々出会うってんだ、えぇ!!?」

至極当然の様に答えられ、ついツッコミを入れてしまう。
馬鹿だ馬鹿だと思ってたが、やっぱり馬鹿だ、こいつ等。

「別にいいだろうが、酒を呑む位よぉ」

空気読めよなぁ的に高杉が肩を竦める。
いや、お前が空気読めよ。って言うか世間の空気を読めよ。
明らかにオマエ、表通りを堂々と、しかもそんな派手な形で歩ける
立場じゃねぇからな!!?

「全くだ、小さい事でグダグダと・・・カルシウムが足りないんじゃないのか?」

芋焼酎を呑みながら、ヅラが高杉の言葉に同意するように頷く。
ウルセェよ。さっきまでビールの一本や二本で騒いでたヤツに言われたく
ねぇんだよ。
っつうか全然小せぇ事じゃねぇからな!?

ヅラ達の言葉に一々言いたい事が出てくるが、じっと口を閉じる。
もうね、アレだよアレ。付き合ってたらマジ疲れるから。

さっさと呑みまくって退散しよう。と、黙ったまま空けたグラスにビールを
注いでいくが、こいつ等の口は止まらない。

「あぁ?カルシウムじゃねぇだろ。
コイツの場合は脳みそが足んねぇんだろ?」

ニヤニヤと笑って言う高杉。
あ~、無視だ無視。でもムカつくから
どっかのバカ皇子の如き声に声変わりしろ。

「それもそうだが、苛々にはカルシウムが・・・ってあぁ、銀時は違ったな。
糖分が足らないから苛々するんだろう」

子供か、オマエは。そう言って溜息を吐くヅラ。
んまい棒を常に持ち歩いてるヤツに言われたくないんですけどぉぉお!!
でも確かに糖分も足らねぇから寄越せ、マジで。

「あ?なんで足らねぇんだぁ?この糖分馬鹿の事だから、
年がら年中貪り食ってんじゃねぇのか?」

頑張って無視していると、変な所に高杉が食いついてきた。
・・・いや、お前俺の事どんな風に思ってたんよ?
確かに理想だけどね!?それ!!

するとヅラのヤツが小さく笑うのを感じた。
訝しげにチラリと視線をやれば、ヅラは満面の笑顔で。

「いや、そうもいかないだろう。何しろ今は新八君が居るからな。」

そう言い、満足げに頷いた。

ちょっ!オマッ何言ってくれてやがるんですか、コノヤロー!!!
確かに新八に糖分制限だされてますけど、今言う事ねぇだろうがぁ!!
隣見ろって隣!!危険なテロリストがいらっしゃるでしょうがぁぁ!!
変に新八の名前覚えられたらどうすんだよ、オイィィ!!!

尚もクドクドと新八がいかに出来た少年であるのかという事を
口にしているヅラの頭を思いっきり叩く。

「何をする、銀時!!新八君の良い所を言っているだけではないか!
それともアレか?ヤキモチか?」

「ちっげーよ!!オマエ何気軽に新ちゃんの名前出してくれてんのぉ!!?
これ以上人様に言えない様な交友関係を広めさせようとすんじゃねぇよ!
大体新八の良い所なんざぁ俺だけが
知ってれば良い事なんですぅ!!」

「いや、それがヤキモチだろう。
それより新八ねぇ・・・おい銀時。
新八はちゃんと万国旗飾ってたか?」

お互い立ち上がり、襟元を掴みあってヅラと怒鳴りあってたら
不意に高杉から問い掛けられた。

「・・・・・・・・・・・・あ?」

「いやだから万国旗だ。ちゃんと持ち帰っただろう?新八は」

まさか俺の祝いを持って帰らなかったって事ぁねぇよなぁ?と、
妙に凄みのある笑みを浮かべて告げてくる高杉。

・・・いや、怖くねぇから。
口に出してる言葉が万国旗だからね?
ってかなんで万国旗???

だが・・・と、その言葉に何かが引っかかり、急いで記憶を探る。

そう言えばアレは新八の誕生日、沢山の荷物を抱えて万事屋に
やって来たっけ。
その中に確か・・・・

「っておぉぉおおおい!!オマエ会ったのか!?
会っちゃいましたか!?新八に!!!」

ヅラを押しのけ高杉に詰め寄れば、あっさりとそれを認められる。

「大丈夫だ、ちゃんと祝ったから」

「問題はソコじゃねぇぇぇぇ!!!
無断で会ってんだよ!
ってか誕生日にテロリストに祝われるって
どんな確立だよ!!」

「安心しろ、銀時。俺もその場に居たから」

「安心できねぇよ!!
テメーもテロリストじゃねぇかぁぁぁ!!!」

「本当はを出したかったんだがよぉ。アレか?オマエん所は
生き物禁止してんのか?」

「おぉい!自分のキャラ忘れんじゃねぇぞコラァァ!!!
ってかウチには既にデッケーのが居るからこれ以上は禁止だぁぁぁあ!!!」

「あ、ウチもダメだぞ?エリザベスが居るからな?
だがしかしあの愛くるしい円らな瞳もまた肉球に負けず劣らず・・・」

「あぁ、判った。・・・オラヨ」

頬を軽く染めつつヅラがそう言った瞬間、高杉のヤローがパチンと
指を鳴らした。
その瞬間・・・

 

 

 

 

 


          クルッポー♪

 

 

 

 

 

 

「それ、新八にやっといてくれ」

「って、人の髪の毛から勝手に
鳩出してんじゃねぇぇぇ!!!!!」


平和の象徴を頭の上に置きながら、とりあえず心の平和の為に
俺は戦う事にした。

で、ボロボロになった帰り道で鳩も逃がした。
中々俺の頭の上から下りたがらなかったが、きちんと降ろした。

後は新八の所にあるであろう万国旗だ。
なんか例えテロリストからの訳の判らない贈り物だとしても、
新八の性格なら几帳面に飾っていそうだ。

・・・うん、よし。燃やそう。
とりあえず燃やそう。
塵も残らぬよう燃やしつくそう。

そんで当分は家で呑む事にしよう。
やっぱアレだ。
人の奢りより、新ちゃんにお酌してもらった方がウメェや、うん。


そう心に誓った銀時の頭上で、鳩の妙に明るい鳴き声が聞こえた。

********************
新ちゃん誕生日話のその後。
ホント、色々すんませーん!!!(土下座)
なんか某様から場外乱闘要請が来たので(笑)
やらかしちゃいました☆(反省の色が見えねぇぇぇ!!!)

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