[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
仕事も無い暇な午後。
隣り合ってソファに座り、テレビを見ていたら不意に新八の視線が
こちらを向いているのに気が付いた。
それにチラリと視線を向け、目で問い掛けると、
どこか感心したように新八が呟いた。
「銀さんって色、白いですよね~」
その言葉に、俺は深々と息を吐く。
本当、何回も言ってるけどな?
寧ろ理解するまでしつこく言い続けるけどな?
銀さんのこれ、銀ですから!!
決して白髪とかじゃないですからぁぁぁぁ!!!
そう言うと新八はキョトンとした顔をし、次に苦笑した。
「いや違いますよ。髪の事じゃなくて肌の色です。
銀さん、半端な着方してるくせに両腕とも白いじゃないですか」
「え?ちょっと待って?なんか今酷い言葉が混じってた気がするんだけど。」
「ほら見てくださいよ。僕なんてちゃんと着てても
少し焼けちゃって・・・」
「スルー!!?てか今もなんか混じってたよね?
明らかに混じり込んでたよね!?
胸を突き刺す凶器と言う名の言葉が!!」
一生懸命訴えるが、新八は無視してスッと袖を上げ、
俺の腕と自分の腕を比べ始めた。
・・・ね、ちょっと泣いていい?銀さん。
「うん、やっぱり銀さんの方が白いや」
「・・・まぁ焼けない方だしな、銀さん。」
寧ろ赤くなるな。比べられていない方の手で頭を掻きつつそう告げると、
新八は うわ、痛そうですね~。 と僅かに眉を下げた。
「後、蚊とかに食われてもなんか痛々しいぞ?」
「痕、ばっちり出来そうですもんね」
そっと俺の腕を取り、マジマジと見詰めながら頷く新八に、ちょっとした
悪戯心が芽生える。
俺はニンマリと口元を上げると、新八の耳元へと口を近づけた。
そして
「ちなみに、キスマークも・・・な?」
低い声で、そう囁く。
こう言えば新八の事だ、真っ赤になって慌てるだろう。
さっき俺を苛めた罰だ、俺も苛めてやる。
そう思い、ニヤニヤとその後の新八の動向を見守っていると、俺の予想を反し
新八は へ~ と呟くと、俺の腕を手に取り、比較的柔らかい内側に
唇を押し付けた。
そしてチュウ チュウ と吸い付き始める。
・・・・・・・・・・・・え?
突然の事に体が固まり、何も出来ない俺を余所に、新八は何度か吸うと
パッと口を離した。
そして俺の腕に赤い痕が付いたのを確認すると、
「本当だ!結構簡単につきましたよ」
と、満面の笑顔を俺へと向けてきた。
あ~、本当だね~。簡単に出来たね~。
・・・って、簡単にやり過ぎだ、おいぃぃ!!!!
ちょ、本当もう勘弁してください。
何コレ、新手の拷問!!!?
ってかその笑顔、子供が新しい玩具見つけた瞬間のと一緒だよね?
やましい大人の事情とか全く判ってないよね!?
寧ろ超ほのぼのムードだよねぇぇぇ!!!?
もう一回・・・と、楽しそうに口を近付ける新八に、俺は慌てて
腕を引き抜き、反対の手で新八の顔を塞いだ。
「あ、何すんですか!もう一回やらして下さいよ~」
顔を塞いでいる手を除けようと、新八が俺の手を掴むが無論離してはやらない。
俺は空いている手で自分の顔を覆い、俯いた。
ダメだ、完璧赤いよ、俺の顔。
本当、白いんだから。
マジで赤いの丸判りだから!!
新八が ケチ だの 減るもんでもなし!! と言っているが、知るもんか。
ってか減るから!
確実に銀さんの理性が減ってくから!!
最初っから無いようなもんを
これ以上減らしてどうする!!!
大きく息を吐き出した所で、不意に新八のつけた赤い痕が目に入り、
俺はますます頬が熱くなっていくのを感じた。
*********************
打たれ弱い坂田(笑)