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銀魂(新八中心)の同人要素満載のサイトです。 苦手な方はご注意を。
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「お妙さぁぁぁぁぁぁあああん!!!」

その日志村家は澄んだ空気の中、小鳥の囀りをBGMに既に日課になりつつある

『お妙さん参り』

を一方的にされ、お妙の

「散り去れ、ボケェェェェェェェェェ!!!!!」

との言葉と共に、容赦なくストーカーをこれまた日課になりつつある
花畑へと直行させる事に成功していた。

 

 


「・・・またか・・・」

朝食の後片付けをしていた所、この世のものとは思えない声と、
この世のものとは思いたくない破壊音が聞こえ、新八は大きく息を吐いた。

そこに、トコトコと足音をさせ、ヒョイと昨日妙に誘われこちらに
泊まった神楽が顔を出した。

「新八~、ゴリが死んだアル。スコップどこアルカ?」

「いやいやいや、まだ死んでないから、多分。
てかなんでスコップ!!!?ウチにこれ以上危険なモノを
埋めないでくれるぅぅぅ!!!?」

不穏な発言をする神楽を窘め、新八はもう一つ息を吐くと
とりあえず縁側にでも運んどいて。と神楽に頼み、再び洗い物へと視線を戻した。

 

 

「あれ?姉上は?」

洗い物を片付け、最早近藤専用となってしまった志村家の救急箱
片手に縁側へと行くと、ソコには未だ意識不明な近藤と、暇そうに
縁側から足を投げ出し、プラプラさせている神楽が居た。

「姉御なら風呂入って寝るって言ってたネ」

今なら安心だからって。そう答える神楽に、新八は引き攣った笑いを浮かべた。

確かに・・・近藤がこの状態ならば安心だろう。

新八は横たわる近藤の傍に座ると、持ってきた救急箱を開けながら
怪我の具合にさっと目を通した。

・・・顔面に明らかに引きずられた後が見えたが、
そこは無視だ。
加害者は一人でいい。

「うわっ!すっごいタンコブ!!」

近藤の頭に物凄いタンコブを見つけ、新八は思わず体を引いた。
そんな新八の隣で、神楽が興奮気味に言葉を発した。

「今日の姉御はまた一段と凄かったヨ!シュッ!!と行って
ゴギョッ!!!となったネ!!!」

「・・・うん、アレだね。人って色んな音が出せるんだね」

説明にはなっていなかったが、物凄く状況が判る。

新八はカクリと項垂れ、恐る恐るタンコブへと指を伸ばした。
やっぱり大きく腫れあがっている。

「・・・タンコブ出来れば安心なんだよね・・・確か

内出血してない証拠とかなんとか聞いた事があるような気がする。
でも、先程の効果音といい、タンコブの大きさといい、流石に
さっさと真選組へと連絡して回収して貰った方がいいのかもしれない

「なら私が早く回収に来るようお百度参りしてやるネ」

「いや、それより電話した方が早いからね?
明らかに簡単だからね、その方が」

悪いけど連絡してきてくれる?と神楽に頼むと、新八もタオルを濡らす為
その場を離れた。

 

 


引っ込め~、引っ込め~、回収に来るまでに少しでもいいから引っ込め~。

・・・と念じながら濡れタオルを近藤の頭に当てていると、漸く
神楽が縁側へと帰って来た。

「電話してきたアルヨ~」

ゴリはまだ起きないアルカ?そう言って新八の座っている所とは反対の
場所へとしゃがみ、近藤の顔を覗きこんだ。
それに苦笑して頷くと、新八も同じように覗き込む。

「だけどよく体、壊さないよね、近藤さん」

ウチの庭はどんどん破壊されていくのに・・・そう呟く新八に、
神楽も深く頷いた。

「ゴリなだけアルネ。あれだけのモノ食らったら、普通骨の二三本逝くヨ」

「あれだけってどんだけのモノ!?
・・・にしても、やっぱ体とか鍛えてるからかな?」

そう言って新八は何気なく近藤の胸元に手を置いた。
そしてその厚さと固さに驚く。

「うわっ!すっごいカチカチ!!」

「本当アルカ?・・・ってぅおお!!凄いネ、めっちゃ固いヨ!!」

神楽も胸元に手を置き、目を輝かせるとバシバシと叩いて
その固さを試していた。

その衝撃に、咳き込みながら薄っすらと近藤の目が開いていく。

「ゲホッ!!・・・て、アレ?なんで俺・・・」

「あ、近藤さん、気が付きました?」

目を覚ました近藤に気付き、新八がそう言うも神楽の手は止まらない。
楽しそうにバシバシと叩きながら近藤に告げる。

「ゴリ!!スッゴイね、ガチガチのムキムキヨ!!」

「え?ッゲホ!・・そ、そうかな~・・ッグ!!」

近藤はそれに時々咽ながらも照れ臭そうに笑みを浮かべた。
新八は慌てて神楽を制しながらも、やはりどこかキラキラした目で
近藤を見詰めた。

「本当凄いですよ、やっぱり毎日鍛えてるんですか?」

「う、うん、まぁね・・グェッ!・・や、やっぱり体・・・ゴッ!が
基本だか・・ゲフッ!!」

「うぉぉぉお!!カッチンカッチンネ!!」

「あ、また!!もう神楽ちゃん、止めなよ」

「い、いやいや・・クッ!こ・・れくらいは・・・カハッ!!」

新八に止められながらも止めようとせず、それ所か段々と強くなっていく
神楽の手に言葉を詰まらせながらも近藤が律儀に答えていると、

「いやだわ~、何の為の基本なのかしらぁ?ストーカー?」

 

 

 

 

 

        メキョ

 

 

 

 

 

「「あ・・・」」

何時の間に来ていたのか、先程まで新八達が触っていた近藤の
胸元に、お妙の踵が
いい具合に埋まっていた。

「あ・・・姉上・・・」

ちらりと見れば、先程漸くこちらへと帰って来た近藤は再び旅立ったらしい。
カクリと力なく横たわっている

そんな近藤から妙はそっと足を下ろすと、未だに近藤の胸元に
ある新八達の手に目をやり、

「ダメよ?新ちゃんも神楽ちゃんも。
ウチでは飼えないんだから気軽に触っちゃあ」

勘違いして懐いちゃうでしょ?と、聖母の如き笑みを浮かべた。
その言葉に二人はさっと手をどかすと、少しだけ近藤と距離を取る。
妙はそれを満足げに見詰めると、 じゃあもう寝るわね。 と
告げ、その場を後にしたのであった。

 

「・・・神楽ちゃん、救急車・・・」

「判ってるアル。今ちゃんと祈ってるネ、早く来いって」

「いや、それ電話した方が早いからね」

とりあえず・・・と、新八は近藤の頭に当てていた濡れタオルを取り、
寧ろ微かに凹んでいそうな胸元にそっと当てなおしたのであった。

*********************************
近藤さんが大好きです(え?)
 

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